ハンドルが取れず、マグロとの格闘を2時間ほどされた個体のご依頼です。ドラグ力が落ちているのと、ハンドルのがたつきがあるということでOHのご依頼です。

ハンドルの取り外し
すでにハンドルが外れた状態の写真ですが、ゆっくりと力を加えると外れました。あまり考えられないですが、急激な力が加わるとドライブギアが破損する可能性もあります。
叩いて外さない。衝撃を与えない。力をゆっくりとかけて外すことがポイントになると思います。
オーバーホール
分解していきます。

ローラークラッチきれいです。

ボディ内部。

グリスも適量です。

SW機だとちょっと少ない位でしょうか。もう少しグリスがあってもいいかもしれません。

ウォームシャフトギア周り。

各ベアリングチェック。

ウォームシャフト上下。

全体としてはそこまで使用感は出ていないです。

ベアリングを外します。

ボディガードが破損しているため、残がいを取り除きます。

ドライブギア左右のベアリング、パッキンが少しオイリーな感じ。

オシレート部、こちらのベアリングがざらざらです。

ボディ洗浄しました。

ボディ内部ですが、5点交換です。

ドライブギア左右がシュルシュルノイズが出ていますので、純正SARBに交換です。ピニオンギア上下とウォームシャフトピン内部もざらつきが出ています。3点は高耐食ベアリングに交換です。
ハンドルのガタはドライブギア左右のベアリングの振れによるものだと思います。
ボディ内部をグリスアップ。

SW用ギアグリスを添付です。
持ち込みのボディガードを取り付け。

ローラークラッチはNEMEAとCHIMERAを混合して仕上げました。

続いてラインローラーベアリング。

汚れがありますね。

ローターナット受けカラー部も汚れが目立ちました。

洗浄です。

ラインローラーベアリングは純正グリスDG06を添付。

ラインローラーの組付けの際ですが、

物理ブロックのためにフッ素グリスを添付しました。

ローター完了です。

仕上げの段階で、ローターナットベアリングのノイズを見落としておりました。

こちらは高耐食ベアリングに交換です。
ハンドルノブを分解、。汚れがありますが、まだまだ使えそうです。

スプールを作業します。

分解します。

ドラグが利かない理由をチェック。

少し塩??が残っています。

腐食はありませんでした。
上部分解。

結局、焼き付いているんでしょうね。

つるつるになっています。

右側がスプール上部に張り付いていて、摩耗しないです。この面は裏返せば使えると思います。

両方ともひっくり返すと。

どちらも筋がついていると思います。ジュラルミンワッシャーを挟み込んでドラグを利かせているのですが、シンプルに摩耗している、熱で焼き付いている状態かと思います。
1点のみ交換でドラグ復活しそうです。
ハンドルノブはBOREDのBSLUを添付。

いったん作業中断しました。

ドラグワッシャー手配中となります。
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