20ツインパワー C3000XGのオーバーホールのご依頼となります。

ハンドルノブのシム調整とベアリング交換、ラインローラーのベアリング交換、通常のOHのご依頼となります。
ハンドルノブのシム調整とベアリング交換
少しがたつきますが、シムは0.25mm分入っておりました。

ベアリングを汎用ステンレスに交換。

シムを0.33mmで調整。

0.33mmですが、シムを入れる箇所を調整しています。オイルはNEMEAで仕上げたところ、コトコト感がかなり消失しました。
ラインローラーベアリングの交換
ローターを外します。

ナットベアリングに錆ですね。
洗浄しました。

ピントがぶれてしまっています・・・。
鬼門がラインローラーでして。

IOSのラインローラーインパクトに交換されております。

ベアリングが1点完全にざらつきが出ているんですが、組み方の問題かなと思って調整してみましたが。シュルシュルとかなり激しい異音が治らない。

アームカムがおかしいのかと思って交換しても改善しない。

ラインローラーを他社のものに変更。

こちらも別のもの。

純正。

純正が比較的ましですが、ノイズが取れないです。
ベール下がりを手修正しているのか、ベール角度が鋭角です。

ベアリングとラインローラーの間に少しクリアランスがあるように思いますが、あまり関係なさそうでして。

ベールとアームカムの合わせ面を修正すれば、違和感が発生しないかもしれません。

交換したベアリングですが、テスト使用中に不具合が。
シマノ純正グリスを多めに添付すれば異音が少しマシになりますが、パーツ交換したら治るのかもしれません。

ローター、ラインローラーいったんこれで仕上げました。

ボディ内部のオーバーホール
ボディ内部を展開していきます。

ベアリングにはオイルが少し浮いている印象でした。ふき取ってチェック。

全洗浄しました。

洗浄液はケミカルの色ですね。メンテは十分なんだと思います。

ベアリングを3点交換します。

ピニオンギア上下、ウォームシャフト下と縦のベアリングに不具合がありました。

ウォームシャフト周りはBOREDのOMEGAを添付。
ドライブギアはアブガルシアのリールグリスを使用。

ローラークラッチにCIMERAを添付します。

組みます。

ローターナットベアリングもシュルシュルと。

ベアリングに22ステラのカラーに交換です。

作業完了しました。ギアのノイズなのか、なかなか消えないですね。縦のベアリングに違和感があるのですが、軸がぶれているような印象がございます。
調整で何ともならない可能性ございますが、単にギアノイズでしたらギア交換で解消しそうではあります。

ベールの再調整
ラインローラーの異音ですが、ベールの調整を行いました。

手曲げし、合わせ面が合うように調整してみます。
シムも純正に近いクリアランスで。

純正の黒いワッシャーを抜いて、BOREDのNEMEAを添付してみます。

4~5回組み直して巻いてテストしましたが、ベアリングのノイズが発生して違和感が出ることが続きます。

角度の問題だとすれば、ベールとアームカムの角度だけではなく、ラインとラインローラーの角度があっていない可能性があるのかもしれません。

ベールとアームカムの交換で治らない場合は、ラインローラー自体の不具合でベアリングが早い段階で異音が発生しているのかもしれません。

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