24ルビアス LT2000S-Pのマグシールド外し逆回転する個体の修理とハイスペックチューン

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24ルビアスLT2000S-Pのマグシールドを自分で除去されたそうですが、時々逆回転してしまう状態になってしまったそうです。

マグシールド除去のあとの組み上げミスによるものかと思いますが、原因を特定し、ハイスペックチューンで仕上げていきます。

目次

逆回転する理由は?

ワンウェイクラッチの粘性が高いことも原因の1つではあります。クラッチを取った後の抑え板がぬるぬるです。

原因はこれです。

このカラーがなかったんですね。

単純に組み上げミスかと思います。該当パーツは在庫がありました。

不具合個所

巻き心地が悪かったのですが、不具合個所をチェックしていきます。

ローターナットが締まらないです。舐めているようですね。

またマグシールドプレート上部にシムがございますが、ローターナット上に来るものですね。

ベアリングを数点交換しましたが、その他は特段目立った不具合個所はなかったですね。

OH(ハイスペックチューン)

グリッチオイルケミカルを使用したチューニングを行います。

グリッチオイルケミカルです。

まずは全分解を行います。

ワンウェイクラッチ部

ボディ内部。

オシレーティングギアのオイルの粘性がかなり高いですね。

ギア周り、ボディも同様です。

洗浄します。

ピニオンギア下、ドライブギア左右のベアリングを交換します。

ドライブギア左右のサイズを間違えて洗浄してしまいました。

正しくはこちらですね。

シールドを外して完全脱脂後、タンブルウィードを添付します。

オシュレートギアはプレミアムマテリアグリス(ノーマル)を。

ドライブギアはプレミアムマテリアグリス(ハード)と混合して使用しております。

ワンウェイクラッチはラインバイクオイル+パッシブを添付します。

ローターナットはクリープとランバイクオイルを使用しております。

あとは舐めてしまっているので、在庫として20ルビアスのものを流用しました。

ちょっと厚みがあって。ローターナットを流用する場合はシムを抜いて、パーツを交換する必要がございました。

ローターナット、ローターナットプレート、ローターナットワッシャーを交換ですね。

一度組みましたが、ドライブギアのシムバランスがきつめです。0.25mm→0.235mmへ。0.025mmのシムを1枚抜いて、0.01mmのシムを入れております。

巻き感は好みの問題ですが、シム圧が強いとギアの消耗やベアリングノイズの発生につながります。

リール上部も分解です。

汚れはあまり確認できないですね。

ドラグですが、小満屋ドラグに変更されておりました。

パッシブとランバイクオイルを調合して使用します。

ローターナットベアリングのみ、HRCBに交換しました。

特殊な製法により金属そのものが非常に錆びにくい新しい技術を採用。プレミアム(SHG)に比べ10倍以上の防錆性能を誇るソルト対応ベアリングです。

ハンドルノブですが、テフロッソを使用しております。

シム調整を行いました。

0.50mmのシムを追加して、0.53mm分シムを抜いております。0.03mm分シム圧を減らした状態です。

ラインローラーもテフロッソを添付しました。

摩擦に強い高性能オイル ●高濃度PTFE(テフロン)配合の超低粘度オイル。高性能オイルをベースにPTFE微粒子を配合することで高い耐熱性と初動性が上がり、目に見えない凹凸の隙間を微粒子が埋め、更に滑らかに驚異的に潤滑性を向上させます。

最終組み上げです。

作業完了しました。

ローターナットが少し厚みがあるので、ワッシャを抜かないとスプール受けに干渉しました。そのためワッシャーは抜いております。現状でも使える状態ですが、純正のナット、ワッシャーに交換することもできます。

仕上がりとしてはわずかにシュルシュル感がありますが、巻き感はライトでヌル感が出るように仕上がっておりますよ。

ありがとうございました。

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