スコーピオンメタニウムXTの修理、オーバーホール依頼です。

レベルワインドキャップが破損しています。

この代替パーツは無いんですよね。何とか修復してみます。
目次
レベルワインドキャップの修復
ネジ止め部を見てみるとOリングが無いですね。この世代はOリングが無く、またキャップ径が今よりも大きいです。

キャップの素材を確認する限り、いわゆる瞬間接着剤で固定するのが一番強度、耐久性も高いと判断し固定しました。

締め込みすぎなければ、恐らく破損せずに使えると思います。

オーバーホール
続いてオーバーホールです。

砂、埃、グリスの汚れを落としていきます。

クラッチレバーを固定している軸が固くて取れにくかったですね。

洗浄完了です。

パーツクリーナーの汚れです。

超音波洗浄したので、こびりついた汚れをきれいに落とせています。

ベアリングは3点交換です。

ハンドル軸は純正SARBに交換、その他は高耐食ベアリングに交換です。
スプールベアリングは温存します。
ドライブギアはDELTAとSIGMAを混合して仕上げました。

全天候高粘度セミシンセティックグリスとして、ALPHAよりもワンランク、THETAよりもツーランク粘度をアップさせ、グリスの粘度を示すちょう度は2号となり、汎用では高粘度なグリスとなります。
その他、BOREDケミカルでオイルアップして仕上げております。

元の状態を入念に確認できておりませんでしたが、巻き心地も良いですね。まだまだ使っていただけると思います。
ありがとうございました。
