異様に巻きが重くなった18イグジスト1000S-Pのオーバーホールのご依頼です。

巻き重りが発生した原因も確認していきます。
目次
オーバーホール(スタンダードチューン)
スプールワッシャーが変色していますね。

ローターナットベアリング。

マグシールド、オイルが飛び散っています。

ボディ内部。

粘性が高いグリスがメインシャフトにまとわりついていることが巻き重りの原因の1つでしょうか。

あとはドライブギアのシムがきついです。

0.03mmのシムを抜きました。

巻き重りの原因はグリスのバランスとシムの量によるものですかね。

ではすべてばらして洗浄しますよ。

ALL分解、ALL洗浄です。

そこそこの汚れですね。

グリッチオイルを中心に仕上げていきます。
ラインローラーはパッシブ。

潤滑と防錆の両立 ●グリッチオイル独自のベースオイルに特殊潤滑剤、防錆性をさらに強化し、潤滑性共にトップレベルで尚且つ激しい摩耗を最大限回避させ同時に防錆被膜を生成し潤滑と防錆の両立した万能オイル。
ドライブギアは微妙なところですが少し摩耗しているような感じもありますかね?

プレミアムマテリアルグリスを添付。

優れた潤滑性、クラス最高水準の対荷重性及びノイズ軽減を実現。
ボディ内部のベアリングはタンブルウィードとロサを中心に仕上げております。
粘度UP 防錆特化型 ●グリッチオイル独自の特殊潤滑添加剤を配合することにより中粘度でありながら納得のいく潤滑性能と耐摩耗性能を発揮。
一度組みましたが、シュル感が強く出ているので、ピニオンギア下のベアリングと。

ローターナットベアリングを交換します。

ローターナットベアリングはHRCBですね。
特殊な製法により金属そのものが非常に錆びにくい新しい技術を採用。プレミアム(SHG)に比べ10倍以上の防錆性能を誇るソルト対応ベアリングです。
マグオイルを充填します。

スプールワッシャはMTCWのMTDG-02を添付。

■MTCWとオイルメーカーで共同開発したドラググリスドラグに求められる究極性能を実現したMTDGシリーズ。
PEラインを巻いているので、適度なドラグテンションが掛かるグリスをチョイス。

作業完了しました。
巻き重りは解消しました。ケミカルも粘性が比較的低いものを使用しています。そのため、巻き重りは再発しないと思います。
※通常はハイスペックチューンの指定ケミカルです。
シムを抜いているので、巻きが軽くなり、わずかにクリアランスが気になるかもしれません。また若干のギアのざらつきがありますが、ギア交換するレベルではないと思います。
ありがとうございました。
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