20ルビアス FC LT2000S-XH オーバーホールでゴリゴリのフィーリングを解消

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中古購入の20ルビアスのご依頼です。ボート等で15日使用。使用後にシャワーしながら回転させていたそうですが、ゴリゴリになってしまったそうです。

目次

メーカーの見積もり額

SLPさんの見積もりを共有いただいております。

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ベアリング7点、ギア、ワンウェイクラッチ、クラッチリングの交換で22,880円。

極力交換なしで復活を希望とのこと。

オーバーホール

極力交換無しという指定なので。

かなりよごれています。

ドラググリスはMTCWの

MTDG-02を使用。

■MTCWとオイルメーカーで共同開発したドラググリスドラグに求められる究極性能を実現したMTDGシリーズ。

ラインローラーベアリングは使えます。超音波洗浄でピカピカです。

ここまで交換パーツ無しです。

問題のワンウェイクラッチ。

ワンウェイクラッチに潮が入ったんでしょうね。

シャワーで流し洗いながらハンドルを回していたとのことですが、基本的にはシャワーをかけている際は回転させると内部に水分が侵入しやすいです。

潮が付着しているとシャワーが内部に押しやってしまっている可能性があります。ワインウェイクラッチ部に侵入したものと思われます。

(個人的な意見として、、、マグ~とかは機能的に過剰なプロモーションに思います。)

ボディ内部です。

中々ベビーな汚れですね。固着はなかったのですが、砂っぽい感じもあります。

パーツクリーナーで油分を完全にオフし、超音波洗浄しました。

洗浄液の汚れです。

ワンウェイクラッチは交換ですね。

ベアリングもピニオンギア下、ドライブギア左右はざらざらが取れないので交換します。

なおクラッチリングは研磨してきれいになりましたよ。

ドライブギアとピニオンギアもゴリ感が気にならないのであれば、まあ、使えない訳ではないです。

少し腐食があったので、研磨しました。

BOREDのALPHAをドライブギアに添付。

オシレートギア周辺にはOMEGAを使用しました。

ワンウェイクラッチはNEMEAとCHIMERAを混合して。

CHIMERAはミルスペック(アメリカ軍が必要とする様々な物資の調達に使われる規格)を上回る長寿命低揮発の油膜を維持、ヌル付きやベト付きなどの粘弾性を極力排除しサッパリとした質感のオイルとなっています。

グリスではないところはNEMEAをメインで仕上げております。

BORED METHOD DIVISIONオイル製品中で中粘度長寿命低摩擦オイルをコンセプトとするNEMEAオイル。 既存製品のCHIMERAオイルで想定したコンセプトを継承し、更に海水にも完全対応した防錆性と高負荷にも耐える摩耗性を強化しながらもヌル付きやベト付きを極力排除したサッパリとしたフィーリングにより、機構や摺動を伴う動きを損なわず油膜の「耐久性」を重視したオイルとなります。

ドライブギアのクリアランスを詰めてみましたが、クリアランスを詰めるとよりゴリ感が強く出てしまうのでそのままで。

マグオイルを充填します。

水性ガラスコーティング剤を使用して磨きました。

作業完了です。

半額以下で作業できました。ギアノイズに関してめをつぶれば、ご希望の擦れた異音は解消しました。

すべてベアリングを洗浄でも対応できますが、正直なところ、ピニオンギア下、ドライブギア左右は塩に弱い箇所なので、高耐食ベアリングで仕上げるのがお勧めです。

メンテナンスの方法として、水洗いは必須ですが、水を流しながらハンドルを回転させると、ありとあらゆる隙間から水を誘引する形なので、ご注意いただけると。

ありがとうございました。

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