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カスタムレポート 19ステラ C2500SXG オーバーホール ベアリング4点交換&ベアリンググリスチューン

オーバーホール依頼
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19ステラC2500SXGのオーバーホールのご依頼をいただきました。

新品購入時からリトリーブ時にコツコツ感があり、馴染めば消えるかなと軽く考え使ってみたが半年たった今も消えること無くコツコツ感があるということで、オーバーホールのご依頼をいただきました。

コツコツと鳴る原因

ほとんどウォームシャフトと摺動子のピンのスレによるものです。

特にギア比が高いとハンドルの感度が高くなり、その結果コツコツとしたノイズを拾ってしまいます。

メインシャフトの遊びがありすぎてもダメですし、かといって遊びがないから発生しないという訳でもない。

ギア比が低いものとか、摺動子の巻上構造が緩やかな個体はコツコツは発生し辛いようですが、今回依頼の番手はC2500SXGで、ギア比6.4なので調整がかなり難しいです。

しかし、個人的には一番好きなサイズ、番手です。

ノーマルの構成は少し頭でっかちに見えますが、2500番ボディに1000番ローターC2000番スプールはスリムでかっこいいです。ライトゲームでもメインで使えますし、ドラグが滑りやすいので、ランディング時は丁寧に行う必要がありますが、パワーを必要とするワインドやLSJでも使えます。

・・・少し脱線してしまいました。

オーバーホール

ボディ内部の状態はきれいな状態でした。

不具合もなさそうです。

全バラシして洗浄します。

ドライブギアのシムを追加、0.03mmです。

これ以上詰めると重くなります。

ベアリングは4点交換しました。

ピニオンギア上下は交換した方が良い状態でした。ハンドル側はそこまで劣化はありませんでしたが、念のため交換。

クロスギアとピンには粘度が高めのグリスを添付します。

実際は、3度程組みなおしています。

ベアリングはオイルチューンで仕上げていますが、重めのルアーを使用されるようなので、シマノ純正DG06でグリスアップしました。

ドライブギアはIOSギアグリスを添付。

粘度高めです!優れた潤滑性、クラス最高水準の対荷重性、ソルトでも安心して使える優れた防水性能、100%化学合成ならではの極寒から真夏の炎天下、そして風雨にさらされ続けるリールの心臓部とも言えるメインギアを守る、ハイスペック・ギアグリスです。

少し早めのリトリーブでノイズがありましたが、原因はローラークラッチ。

腐食はしていませんでしたが、浸水?

恐らく結露によるものかと。

バラして洗浄します。

オイルチューンで組みなおし。

ピニオンギアの上部ベアリングにシムを追加。

0.2mm追加でローターの遊びがほとんど無くなりました。

続いてローターの分解です。

ラインローラーは元々撥水グリスの添付があるので、汚れを取り洗浄せずに汚れをふき取りのみ行い、グリスアップします。

ローター内部もグリスアップ。

駆動に異常なしです。

続いてハンドルの洗浄。

少し汚れがありました。

スプールの洗浄。

こちらはきれいでした。

ドラググリスを添付。

3度調整して、無事仕上がりました。

汚れはこのくらい。ハンドル部の砂とローターの汚れがほとんどですね。

ベアリングは交換しないでも使えると言えば使えますが、ステラはせっかくの巻き心地なので出来るだけ交換した方がいいです。

ギアの交換については、日常のメンテナンスが行き届いていること、週1回程度の使用であれば、正直3~5年に1度でいいんじゃないかと思います。

もっと持つかもしれません。

この度はご依頼有難うございました。

コメント

  1. 宮川 より:

    ブログを見て、その丁寧さから
    メンテナンスを依頼しましたが
    返ってきたリールは、パーフェクトな仕上がりでした

    コツコツ感も完全に消え
    巻きのフィーリングも
    想像通りの仕上がりでした

    作業の工程、原因、作業内容報告
    どれも丁寧に細かく逐一連絡して頂けて
    最初の問い合わせの段階で
    大まかな見積もりも出して貰えたので
    終始安心して任せることが出来ました

    返送の梱包もメーカーから送られてくるより
    遥かに丁寧で、とても信頼出来る
    良いカスタム屋さんです

    次回もオーバーホールの際は
    是非こちらにお願いしたいと思います

    今回はありがとうございました。

  2. ともにぃ より:

    この度はご依頼有難うございました。
    その後不具合等は無いでしょうか。

    やはりフラグシップモデルなので、妥協なく仕上げる様に心がけています。
    かといって、下位機種を適当にしている訳ではないのですが、どこまで突き詰めるかと言うのは、個人的に線引きが非常に難しいところなんです。

    今回は特に大事になさっていることがわかるリールでしたので、余計にまだまだ出来るんじゃないかと突き詰めてしまうんです。

    リールは不思議なもんで使用していくことでより状態が良くなることがあります。
    今回もそうなるようにチューニングしている為、いわゆる馴染んで来てから良い状態が維持できる調整になっていれば成功だと思っています。

    不具合等があれば、改めて教えていただければ幸いです。宜しくお願い致します。

    • 宮川 より:

      その後ですが
      グリス等馴染んで来たためか
      返ってきたばかりの時より
      余計に調子が良くなり
      Theステラ!
      というシルキーな巻き心地になり
      とても満足しています
      ほんとにありがとうございました

      そして、メールでも連絡させて頂きましたが
      知人のストラディックを見て貰えたらと思います
      返信よろしくお願いします

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