22ステラ C5000XG オーバーホール(スタンダードチューン)1台目

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定期メンテナンスでオーバーホール依頼いただきました。

22ステラC5000XG2台、21tツインパワーSW4000XG1台の合計3台です。

この記事では以下の個体だと思いますが、こちらの22ステラのオーバーホールを行います。

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目次

オーバーホール

状態としてはギア摩耗があるようです。以前もギア交換していますが、1年ほどしか経っていないんですよね。

では分解していきます。

ラインローラーはもう少し使えそうですね。若干ノイズが出ているような印象ではありますが、まだわからないレベルだと思います。

ハンドルノブは特に問題無しです。

スプール、ローターを洗浄しました。

前回同様、フィンを外して洗浄。

フッ素グリスで仕上げます。

ドラググリスは純正のDG01を使用しています。

不思議なことにローターナットベアリングはダメージ無し。

パッキン裏にはオイル、水分、錆の付着自体無しでした。

ハンドルノブ、スプールベアリングはBOREDのNEMEAとBSLUで仕上げました。

ボディ内部です。

グリスは残っていますが、摩耗しているように感じますね。

ギアへのアタリが強いのかもしれません。

洗浄します。

中間ギア大のシム調整を行います。バネを抜いているのでクリアランスを詰めます。

見てのとおり、中間ギア大のボディの接点で塗装剥がれがあります。バネで押さえているともっと摩耗していた可能性がありますね。

少しボディ精度が甘いようです。ギアの摩耗もその影響があるかもしれません。

いったん元のギアで仕上げます。

BOTREDのDELTAとSIGMAを混合します。

ウォームシャフトはOMEGAにDELTAを少し混合しています。

グリスアップでノイジーさが消えましたが、ギアのざらつきがありますね。

交換します。結局0.20mm分シムが入っていますが、0.05mmのシムを0.03mmへ変更してテストです。

わずかに緩いようにも思いますが、、、ただノイズは軽減しますが、ギアは交換した方がよさそうです。

耐久性重視でご依頼でしたので、グリスを強めにしていましたが、ウォームシャフトにコツコツ感が強く出てしまいますね。

中間ギア周りは粘度を落として、ウォームシャフトもほぼOMEGA単体で仕上げます。

ピニオンギア上部のベアリングのみ、洗浄してNEMEA、BSLUで仕上げております。

BORED METHOD DIVISIONオイル製品中でフラッグシップとなる高粘度マルチパーパスオイルをコンセプトとするBSLUオイル。 METHODオイル製品中で圧倒的なベストセラーを誇る全方向対応のマルチパーパスな用途ながら、特に油膜性、防錆性、減摩性に優れた効果を発揮する、フィッシングリールからサイクルパーツまで幅広く対応したオーバースペックな「耐久性」を重視したオイルとなります。

作業にてギアノイズは取れました。

テンションをかけて巻きテストをしてみましたが、少し違和感が残りますね。調整でどうにかできるレベルかというと、ギアクリアランスを埋めたらあまり感じないフィーリングだったので難しい個体です。

テンションが掛かるとちょっとギギギ、、としたフィールがあります。特にスプール上部で顕著に出ているような感じも受けますね。

ケミカルは極力耐久性の高いものを使用し、仕上げの際に使用ケミカルを標準的な構成したことで、テンションが掛かった際の違和感は若干収まりました。

再調整(9/3)

コトコトの違和感があるので再調整しました。

中間ギア周りの粘度を少し落として。

ウォームシャフトピンが少し摩耗しています。

交換してみてどこまで改善するか。

シム調整であたりを確認します。0.20mmを0.10mmへ減らしてみましたが、改善しないですね。引っかかりは少し改善していると思います。

ギアグリスをBOREDのDELTAをメインで仕上げます。

少し粘性を抑えて仕上げました。

組み終わりの巻き出しは非常に軽く滑らかなんですが、なじんでくるとシュルシュルと少しノイズが出てくるんですよね。比較的症状が改善したとは思いますが。

ありがとうございました。

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