前回までは外観パーツを確認しましたが、今回はローラークラッチとボディを開いて内部パーツを考察致します。

15ツインパワーSWとの相違点
今回は大幅なメジャーチェンジがあるかと言うとそうでもないんですね。
いわゆるサイレントドライブ+インフィニティドライブで達成したのは、ノイズレスで軽快な巻き心地な訳ですが、前モデルとの相違点はそこに集約されています。
例えばローラークラッチですが、

固定ネジのパッキンや、

ローラークラッチそのものは全く同じなんですね。

具体的な相違点を見ていきます。
ベアリング抑え板
15年モデルは抑え板が無かったので、ここは好感が持てます。

抑え板を追加したことでワッシャーが追加になっています。

ローラークラッチインナーを挟み込むようにワッシャーを組みますが、分厚い方を下に組みます。
ローターナット
ローターナットの形状が違います。
15モデルではベアリングが入っていましたが、21モデルでベアリングの変わりにブッシュに変更にするための規格変更になっているようです。

このパーツはインフィニティドライブのキモとなる低摩擦ブッシュを搭載する為に変更になっていると思われます。
なお、20ステラSWは、
実はカスタムポイントはここだったりするんじゃないかと・・・。
後日検証しようと思います。
低摩擦ブッシュ
そしてボディ内部で一番のポイントです。

プラブッシュでメインシャフトを支持しているんですね。

前回説明したピニオン上部もプラブッシュで受けています。
インフィニティドライブは、
です。
なお、汎用機の最高峰のステラの一体型のローターナットベアリングですが、真鍮製のブッシュをベアリングに組み込んで純正パーツとして提供しています。
そのステラのローターナットブッシュですが、以前のモデルではプラブッシュで受けているステラもありました。
そして、ライバルのダイワもブッシュを金属にしたりプラにしたりと、モデルによって形態が変わってます。
・・・プラがいいか、金属がいいか、よくわからないです。
一つ言えることとしては、
ピニオン上下にブッシュを搭載したことで巻きが軽い、ノイズレスを達成しました。
その反面、デメリットとして考えれらることは感度が下がることですが、中型・大型機では実釣時に影響がないレベルだということかもしれません。
サイレントドライブ
そして、ここはサイレントドライブです。

私もクロスギアノイズは出来れば起きてほしくない不具合の1つなので、このチューニングは非常に好感が持てます。
ブッシュにOリングを搭載することで、クロスギアピンが暴れない設計になっている訳ですね。
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