最近LSJで21TPSW4000XGを使用してきました。

その時は何もかからず坊主だったのですが、巻きの際にシュルシュルと異音が大きくなってきました。原因特定のために、ラインローラーのメンテナンスを行いました。
一体型ラインローラーのカスタムとは?
以前、一体型ラインローラーの不具合が出て、改造したラインローラーですが、少しシュルシュルと異音が出ていたので、分解してDLCラインローラーを分離タイプに改造。

実はブッシュの変わりにベアリングを2つ入れて2BBで使用していました。

約1年、釣行にして5回程度使用したので、ラインローラーを分解してみます。
ラインローラーの状態は?
少しラインのカラーが移っていました。

若干の汚れがございます。

洗浄し、1BBに戻します。

ラインローラーへの注油のポイント
分離タイプのラインローラーは、ベアリングのみの交換が可能です。そのためメンテナンスしやすくなっているので、本来はラインローラーに都度オイル注油すればいいのです。
ただ毎回は面倒なので、またLSJで50g前後のメタルジグをメインにキャストするため、今回は高粘度オイルを添付します。

完全にオイル仕上げです。

BOREDのMETHODの新製品BSLUを使用します。

アームカム内部にもオイル仕上げです。
かなり高粘度なので、ラインローラーの回転を優先する場合はNEMEAでも良いと思います。

※使用するルアーが軽ければオイルの粘度をもう1ランク下げる必要があります。
一体型ラインローラーは、良い意味ではメンテナンスフリーですが、別の見方をすると放置するしかなく、不具合が出ると約4,000円位の出費です。
一体型ラインローラーのメンテナンス方法
一体型ラインローラーの異音が発生した際のメンテナンス方法ですが、一体型ラインローラー単体を購入して交換するだけです。
なお、交換の際は純正の特殊撥水グリス(フッ素グリス)が添付されているので、こちらも用意してください。
代替品としては、自転車メンテ用ですが、AZのフッ素グリスがおすすめです。

なお、こちらの一体型も洗浄して、フッ素グリスがうまく抜ければオイルチューンにすることもできます。
グリスの除去は結構大変ですが、ラインローラー自体を分解すれば比較的容易に除去できると思います。
※ラインローラー単体を分解する際には破損リスクがあります。
結局一体型と分離型どっちが良い?
よく質問をいただくのが、分離タイプのラインローラーは良いのか?という質問です。
10ステラの2BBは非常によくできているので個人的にはお勧めしているのですが、精度面でいうと一体型ラインローラーのほうがよく出来ていると思います。
ただし、一体型ラインローラーはコスパを考えると価格が高いことが難点です。
分離タイプに加工することで、ベアリング単体での交換が可能となります。結果、不具合の際には低コストで修復が可能となり、定期的なメンテナンスがしやすくなります。

結局予算ありきで選択肢が変わってきますので、一概にどちらが良いとは言えないので、ご自身の考え方や予算に応じたメンテナンスを行っていただければと思います。

※今回ベースとした商品は21ツインパワーSW 4000XGです。
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