20ツインパワー3000MHGのオーバーホール依頼です。

シュルシュルと擦れる音があるということでオーバーホール依頼です。
ハイパフォーマンスチューン
正常の範囲ないだと思いますが、出来る限りノイズを減らすように作業します。
スプール、ハンドル、ローターをバラシて洗浄です。

ここは不具合は無いです。

ボディ内部です。

グリスは若干多いようです。

ドライブギアの外側にグリスの付着があります。
ベアリングに注油すると、ベアリングのグリスを流してしまいます。そのグリスが付着しているようです。

ウォームシャフトピンにも多量のグリスです。

バラシて洗浄します。

汚れが無いですね。

不具合の原因を特定するため、出来る限り感度を高めます。

ウォームシャフト上下のベアリングを交換して。


平シムに変更です。

中間ギアは0.18mmです。
ウォームシャフト下は、0.38mmでいったんテストしましたが、

最終的には0.40mmです。

ピニオンギア下ですが、0.50mmだとさすがにきついです。

ベアリングのかさ上げ用のシムを追加。

0.05mm分です。
グリスアップします。

ドライブギアのシムを減らします。

0.20mmですが、0.18mmへ減らします。
色々と試しましたが、ドライブギアは0.18mmで確定です。
ウォームシャフトピンのシムを変更(0.1mm→0.05mm)してテストしてみますが、

ほとんど影響がないですね。ドライブギアのシムがきつかった影響かもしれませんが、ギアのゴロツキが御座います。
ピニオンギア下のシム調整を行います。

0.46mmでガタツキもなく、きつくもないちょうど良いポイントで組みます。
ドライブギアのグリスは、BOREDのものからアブガルシアのリールグリスを使用しました。


こちらの方が巻きのしっとり感が出ますね。もう一息なんですがギアゴロ感が出ていますね。

一度ギアを交換して最終チェックします。
ギア交換(11/19)
ギアが届いたので交換します。

見た目ではわかりませんが、実際は交換してみたところ・・・。

結局ゴロゴロ感はギアの問題でした。

組んでみてハンドル遊びが大きいのでシム調整を行います。

0.20mm→0.18mm→0.19mmで最終テストします。
ドライブギアのクリアランスは0.19mm、もしくは0.20mmがちょうどいいフィーリングなんですよね。
ただ、摺動時にウォームシャフト、メインシャフト回りの異音があります。
シュルシュルというやつです。
これを取ると0.18mmがジャストでして、恐らく元々の0.20mmのシムだとギア消耗が早くてゴリ感が出てしまうということだと思います。
なお、ウォームシャフトピンの調整ではあまり効果が無かったので、ボディ無いの形成の問題だと思います。

若干緩く感じるかもしれませんが、かなりスムーズな巻き感になりました。
ありがとうございました。

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