以前改造を行った19ヴァンキッシュのOHのご依頼です。水没と酷使でギアノイズが強く出ているということでご依頼いただきました。

半年もたたない位でのご依頼です。

極みチューンの1年以内の再依頼に関して
料金表には記載しておりませんが、極みチューンの個体等は再作業の際にシム調整が基本的に不要か、微調整で済みます。
そのため、1年以内のご依頼はOH代のみ、
1年超の場合でもハイスペックチューン(ケミカル指定による)料金で作業しております。
1年以内の再調整との違いですが、再調整だと従前の作業における状態の対比による違和感や通常起きない不具合があった箇所をシンプル修繕することや、単にギアへのグリスアップ程度の調整しか行いません。
詳細まで分解してグリスアップする訳ではないため、酷使する方は再度OHをご依頼ください。
オーバーホール(グリッチケミカルチューン)
早速OHを行います。
ギア感が強いのですが、これは水没によるベアリングの違和感であれば、ベアリング交換で解消するはず。

ドラグワッシャもきれいです。
ボディ内部。

IOSケミカルで仕上げておりますが、ほとんどグリスが残っていないように見えますが、IOSギアグリスはうっすらと残るレベルでないと巻重りが発生してしまいます。
こちらの個体も少しメインシャフト、ピニオンギア周りにケミカルが付着して重くなっておりました。

分解。

洗浄実施です。

そこそこの汚れでした。

ただ、ベアリングの不具合はほとんどないです。

ではグリスアップしてまいります。

グリッチオイル、ファイブフォーカス製のケミカルを使用して仕上げていきます。
交換したのは、2BB化したラインローラー位の1点のみでしたね。

ラインローラーにロサを添付。

ハンドルノブもロサです。

ボディ内部はプレミアムマテリアグリスです。

IOSギアグリスに比べて、ギアのグリスバランスが多少崩れても巻き感への影響は少ないですね。

作業完了しました。
ギアは18ステラのものに置換していますが、そのギアの摩耗感が出ていました。ピニオンギアとドライブギアを押し付ける(左ハンドルの場合はボディに押し付ける状態)とざらつきを感じます。
ドライブギアの遊びは前回OHの時に純正時より少し大きくとっていているので、結局ボディバランスの問題でギアが摩耗しやすい状態なのかもしれません。
今回はギア交換なしで作業完了となります。
この度はご依頼いただきありがとうございました。

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