20ツインパワー C2000Sのハイスペックチューン依頼です。
24TPがリリースされて20TPセール品で購入された個体だそう。あまり使用していないそうですが、ざらつきが気になりご依頼いただきました。
オーバーホール
リール上部を作業します。
これと言って不具合はありません。ラインローラーはフッ素グリスで仕上げています。
スプールやラインローラー内部もグリスが多めでしたが、それ以外は大きな問題や不具合はありませんね。
ハンドルはBOREDのNEMEAを添付しています。
ボディ内部です。
全体的にグリスが多めですんが、ウォームシャフトのグリスが少し抜けている感じです。
あとはベアリング抑え板に塩とグリス?の結晶化が確認できます。
ネジ2か所が侵食しているようです。
ボディ内部全洗浄しました。
ピニオンギア下のみざらつきが少しありました。内部に浸水したんでしょうか。
ウォームシャフト上下をBB化します。
なおボディ内部のベアリングはグリスのまま、シム調整無で組みましたが、ざらつきが残るため再調整します。
ドライブギアのシムですが、0.18mm→0.17mmへ。
ハンドル遊びはほとんどないもののクリアランスは適切だと思いますが、わずかにシムを抜いた状態で仕上げます。
中間ギアですが、0.15mm+ウェーブワッシャーとなっていましたが、少しきつく回転に抵抗が出ているため0.1mmに変更しました。
ケミカルはBOREDを使用しています。
作業完了しました。
ざらつきの原因は?
回転時のざらつきはほぼ取れたと思います。
適切な表現が思いつかないですが、クリアランスで少しごまかしている状態です。中間ギアのクリアランスが大きいので、ボディの形成が甘いのかもしれません。
長期的に使用して経年変化でざらつきや違和感が出てこない場合は、初期のシムクリアランスが甘かったことが原因かと思います。
ありがとうございました。
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