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小型番手の04ステラ2台、08TP・09TPMGのオーバーホール依頼(1)

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04ステラ1000S2台、08TPC2000S、09TPMG1000Sの合計4台のオーバーホール依頼です。まずは09TPMG1000Sから作業いたします。

09TPMG1000Sのオーバーホール

この世代のTPは、作りが良く耐久性の面が高いと思います。また巻き感もなかなか良く、今の世代のTPと比べても遜色ない位の個体も多いです。

こちらのMGのほうは若干ギアノイズがありますが、個体の精度はよさそうです。

まずはスプール、ローターハンドルを洗浄してきます。

これと言って目立った違和感はありませんが、ラインローラーのメッキがはがれているので交換します。

洗浄します。

ハンドルノブはグリッチオイルのタンブルウィードで仕上げます。

ラインローラーはパッシブでライトに仕上げました。

フリクションリングが溶解しかけていました。

ボディ内部です。

注油によるグリス流れ

注油でグリスが少し緩んでいます。

ボディ内部のベアリングにドライブギアのパーツが外れているのが分かります。これはざらつきの原因ですね。

なお、ドライブギアのハンドル側のベアリングからグリスがギアに流れていますね。

ウォームシャフトのグリスの程度はそこまで問題なさそうです。

洗浄します。

汚れです。

ドライブギアパーツの修復

メタルロックで接着します。

チタン、ステンレス、アルミニウム、鉄、銅、真鍮、亜鉛メッキ鋼などの金属、炭素繊維(CFRP)によく接着します。

ドライブギアがASSYとなっているのはこのキャップのようなパーツが取り付けられているためです。

現行はこのパーツはありませんので、この世代から17TPまでのリールではドライブギアのキャップのようなパーツが取れていたりします。

グリスアップ仕上げ

ドライブギアをグリスアップします。

スーパールブを使用。

フリクションリングを交換。

組みます。

ベアリングのシュルシュル感があります。ざらつきはないのですが、異音が気になるのでボディ3点交換いたします。

ウォームシャフトは純正DG06グリスで最終調整しました。

ギアのコロコロ感は少しありますが、ざらつきは解消したと思います。

フィーリングも良く使いやすいリールだと思います。

最終、ドラグチェックをした際に効きが悪くなっているのを確認しました。

22ステラのデュラクロスに変更いたしました。

08TPC2000Sのオーバーホール

続いて08TPC2000Sのオーバーホールです。

洗浄します。

ベール周りのゆるみの調整

こちらのほうがドラグワッシャーのへたりはなかったですが、ローターのベールやアームカムの摩耗が大きく、シム調整しました。

ハンドルノブもシムが足りないので、0.40mm分シムを追加。

ケミカルは09TPMGと同じです。

ボディ内部のグリス汚れ

フリクションリングの状態は伸びきっている状態ですが、こちらも溶解していないですね。

ギア周りのグリスが固まっています。

巻きがするするしていましたが、グリスがこんもり固まっていました。

ベアリングも少しノイジーな感じですね。

グリスを除去します。

ばらして。

洗浄しました。

ドライブギア修復、ピニオンギア内部研磨

メタルロックで固定します。

ピニオンギア内部のざらつきが出ているので研磨しました。

ベアリング交換、仕上げ

ベアリング3点交換します。

グリスアップします。

フリクションリングを交換します。

仕上げます。

作業完了です。

巻きノイズが低減しました。軽さは若干落ちましたが、グリスがしっかりと仕事してくれているので本来の巻き心地に戻りました。

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