17エクスセンスC3000MHGのハイパフォーマンスチューン依頼です。

ご自身でメンテされているそうですが、さっそく巻いてみてハンドルの巻きそのものが重いですね。
オーバーホール
原因はボディ内部にありますが、とりあえず順に作業していきます。

社外製のハンドルノブですが、組み間違いがございました。
0.5mmのシムを抜いて、0.3mm+0.1mmのシムを追加します。

ラインローラーは撥水グリスを追加して現状のままで行けそうです。

ボディ内部です。

重さの原因はグリス過多ですね。

14ステラベースのリールはケミカルバランスが難しいです。特に粘性が高いグリスは添付量がシビアですね。
バラシて洗浄します。

汚れ自体はそんなにないです。

ベアリングは2点交換します。ウォームシャフト下部をBB化します。

ウォームシャフトピンのシム調整です。

0.15mmのシムを追加。
中間ギアのシム、0.13mm分追加。

フランジシールが変形しています。

カットして整えることが出来ました。交換不要ですね。

BOREDのDELTAをグリスアップします。(写真は添付しすぎです・・・。)

中間ギアとウォームシャフトはBOREDのOMEGAととLIGHTDUTYで調整。

この中間ギアの調整が難しいんです。
グリスがあまり多いと垂れてまとわりついてしまうし、オイルで粘度を下げるとギアの保護が弱くなる。
上記写真は若干オイル過多です。(何度か組みなおして調整しています。)
ピニオンギア上下のベアリングは状態がいいのですが、若干ノイズがあります。洗浄しオイルチューンにしています。

LIGHT DUTYとBALBOAを混合して添付しています。
実際交換するレベルでもなくて、かといってベアリングのグレードを下げて交換しても現状のものの方が長持ちしそうです。
ベアリングの選択が難しいです。
巻き馴染んでくるとわずかな雑味、違和感が消えると思います。

作業完了しました。
交換するパーツはほとんどなかったですね。ベアリングは雑味が強いもののみを交換と追加しています。
ドライブギア、ピニオンギアのクリアランスは問題なかったので、比較的早く終わりました。
ありがとうございました。
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