18ステラ1000SSSDHのオーバーホール依頼です。恐らくギアのザラツキがあります。ハイパフォーマンスチューンを致します。
オーバーホール
ローターナットベアリングが逆に付いていますね。
ばらします。
ハンドル、ローター、スプールは問題なしでした。
ボディ内部です。
注油のせいか、グリスが流れてしまっています。
ギアにも。ドライブギア軸から注油したオイルだと思います。
ウォームシャフトもグリスが流れています。
メインシャフトから注油したオイルだと思います。
洗浄します。
ベアリングもノイズが出ているので、5点交換しました。
ウォームシャフト下は交換せず、ウォームシャフト上のベアリングがダメになっているケースはあまりないですね。
シム調整します。
ウォームシャフト下を0.28mmに。
中間ギアは0.08mm。
ピニオンギア下が0.43mmでした。
一度組みます。
BOREDでグリスアップします。
ベアリングノイズが取れたんですが、やはりギアノイズがありますね。
手元にあるテストで19ヴァンキッシュのギアを入れてみます。
ステラはバリアギアと言って、表面処理をしているドライブギアになっています。ヴァンキッシュは処理されていないギアで、外観目視で確認する限り設計は全く同じものだと思われます。
毎日使うような使用方法だと摩耗度合いに差が出るのかもしれませんが、個人的には耐久性は使用感にそれほど差がないような気がします。
ギアノイズが取れましたが、わずかにザラツキが残りますね。
ピニオンギアのシムを0.05mm分を上に変えます。
ドライブギアのシムも減らしてみて何度かテストしましたが、結局元の状態です。
ピニオンギア下のシムが多かったようで、0.39mmへ減らして。
最終、0.40mmで調整完了しました。
いったん作業終了です。
ほんのわずかにザラツキが残りますが、ほぼわからない位滑らかな巻き心地になりました。
ありがとうございました。