19ヴァンキッシュC2000SHGの改造依頼です。
ラインローラー2BB化、フルBB化します。
状態を確認する限り、ザラツキが強い個体ですね。
オーバーホール
スプール、ハンドル、ローターをばらします。
ラインローラー2BB化です。
黒くなりました。
ラインローラーとハンドルノブはBOREDのHYDRAで仕上げました。
なお、ローターバランスが崩れてしまうので、ボルトを重くします。
左が純正でアルマイト。真ん中がセフィアBB用のクローム艶消しカラー。右がシルバーポリッシュカラーです。
いずれでもバランスは問題ないですね。
どちらにするか決めてもらえると幸いです。
現状はこちらで仕上げています。
ボディ内部です。
オイルでしょうか。グリスが抜けてきていますね。
ピニオンギア、メインシャフト周りグリスが多いです。
洗浄します。
汚れはそこまでないんですよね。
ベアリングにダメージがございました。
特にハンドル側のザラツキと振れが強く出ていました。ウォームシャフト下にベアリングを追加します。
ピニオンギア上部以外を交換します。
BOREDのTHETAでグリスアップします。
何とかなるかもと思いましたが、ギアのザラツキが取れないですね。
3点交換します。
このまま組みましたが。
ダメですね。
ザラツキ自体は緩和しますが、ギア自体のノイズではなく、組が悪いようです。クリアランスがガタガタではないので、ウォームシャフトとメインシャフトの平行が崩れているか、もしくはピニオンギアとドライブギアのアタリがキツイようです。
とりあえずウォームシャフトのウェーブワッシャーを平シムへ。
0.20mm追加。
中間ギアも平シムへ。
シムをすべて抜いて0.20mmを入れます。
ウォームシャフトピンのシムを交換します。
0.10mm→0.05mmへ。最終的にはシム自体除去しています。
ドライブギアのシムも減らします。
0.15mmですが、0.13mmへ。
かなりノイズが低減しました。ただガタツキがあるんですよね。ただ、恐らくこのガタツキを取るとギアの消耗が早くなりますね。
現在の調整内容のままギアを戻してテストしましたが、既存のギアはギア摩耗していますね。
出来る限りガタツキを取るために、0.135mmで仕上げました。
元の状態から、0.015mm分減らした状態にしています。
ケミカルバランスで巻き重り感は大きく改善しています。ザラツキはかなり解消していますが、ガタツキは残ります。
ありがとうございました。