25アルテグラですが、とりあえず使用前に分解してみました。
前回の記事はこちら。

使用前に分解チェック!21アルテグラからの進化は?
以下は21アルテグラのスペック検証記事です。
自重等を詳細記載しております。

まずは自重ですが、21アルテグラC3000は223.5gでしたが、今回の25アルテグラ2500SHGは212.17gと約10gほど軽量化しております!

番手が違うので、正確な比較はできないですが、軽量化については素晴らしいポイントです。
続いて、スプールですが、
21アルテグラ2500SHGのスプール自重は41.8gだったのが、25アルテグラ2500SHGでは35.65gとなり、スプール自重が約6gほど軽くなっているんですよ。
これは大きな違いですね。

廉価リールで注意すべきポイントはスプールとメインシャフトの重さでして、コツコツという違和感はこのスプールの重さや精度により影響が出やすいポイントになっております。
21アルテグラと同じポイント
とりあえず列挙していきますね。
- インフィニティクロス
- インフィニティドライブ
- アンチツイストフィン
- マイクロモジュールギアⅡ
- サイレントドライブ
- X-SHIP
- Xプロテクト
- CI4+ボディ
- ロングストロークスプール
- ウォームシャフトオシュレーション
スペック表から読み取れるプラスの技術特性や特徴については、ざっくりと上記になりますが、それぞれ詳しく紹介します。
分解した際に気になったポイントを以下にまとめます。
- メインシャフトがステンレス
- スプール受けが安価Ver
- ボディ素材はCI4+?
では詳しく確認をしていきます。
インフィニティクロス、インフィニティドライブ、アンチツイストフィン
3つのインフィニティの内2つ搭載。

インフィニティクロスはドライブギアの大径化によるギア接地面積の改善による巻き上げと耐久性の向上です。

ドライブギアの素材はアルテグラ~ヴァンフォードの中級機に搭載しているもので、上位機種のTP、ヴァンキッシュとは別のものです。※ステラはさらにバリアギアです。
ただ別といってもフィニッシュが違うくらいで、ギアの価格も安いのでこの点は好印象です。
インフィニティドライブは正直な所、搭載有無での違いがあまりわかりません。
設計コンセプトなので、具体的な違いを見つけるのではなく、トータルでそういうものだと思っていただくのが良いかと。
アンチツイストフィンは、25アルテグラ以上が搭載機種になっており、22ステラと同様の仕様でかなり広範囲に展開されております。
マイクロモジュールギアⅡ、サイレントドライブ
マイクロモジュールギアⅡは中間ギア部のところで、ギアピッチが細かくなっており、素材エンジニアプラスチックを使用している所です。
この部分は構成は異なりますが、ステラを含む上位機種と同じパーツです。

サイレントドライブも設計コンセプトで、ドライブギアへのOリングの搭載や、ウォームシャフトへのウェーブワッシャー等です。
X-SHIP、Xプロテクト
X-SHIPはピニオンギア上下のベアリング搭載、ドライブギアの大径化。
こちらも設計コンセプトですね。
少し地味ですが、足つきフタ側の固定ボルトに板がなくなったので、分解はやりやすくなっています。

ただこのネジですが、慣れていない方だとかなりの確率でネジ山をつぶしそうです。。。。
Xプロテクトはローラークラッチとクラッチ板の構造のことで、25アルテグラ以上は同じ構造となっております。
CI4+ボディ
後日紹介しますが、24ヴァンフォードと25アルテグラのボディと内部構造はほぼ一緒です。ほんとに同じ点ばかりなので、後日まとめた記事で確認いただきたいのですが、この点だけ先に紹介します。
ボディ自重です。
25アルテグラ2500SHG・・・13.87g

24ヴァンフォード2500SHG・・・10.26g

なんと3gも重いんです。形状は全く同じ。公式ではボディ素材にCI4+使用と記載しているので、同じ素材のはずですが、明らかに重量が異なります。
一方足つきフタですが。(すでにフタという名称なのでボディではないんですが。)
25アルテグラ2500SHG・・・19.09g

24ヴァンフォード2500SHG・・・19.05g

足つきフタは0.04gの差なので同じ素材でCI4+製だと思います。気になるので、改めて詳細をパーツ価格表でチェックしました。
ボディの違い
25アルテグラ 2500SHG 72番 ボディ 2,200円
24ヴァンフォード 2500SHG 77番 ボディ 3,300円
ヴァンフォードのほうが1,100円高いんですよ。25アルテグラのボディ素材はおそらく高強度樹脂製ではないかと・・・・。
フタ組の違い
25アルテグラ 2500SHG 103番 フタ組 3,300円
24ヴァンフォード 2500SHG 105番 フタ組 3,300円
こちらは金額が同じで、重さも同じ。おそらくCI4+で相違ないでしょう。これだと21アルテグラと変わってない!!ってなりますね。

詳しい人からするとちょっと残念な情報だと思います。
ロングストロークスプール、ウォームシャフトオシュレーション
ロングストロークスプールとウォームシャフトオシュレーションですが、21アルテグラと同様に25アルテグラが最下位のモデルとなりました。
そして、スプールは上位互換ではありません。
スプール受けが異なるんですよね。
この点も21アルテグラと同一の構成で変更がないポイントなので、サプライズはありません。
25アルテグラ全分解まとめ
25アルテグラですが、21アルテグラから比べるとかなり大きな進化がありました。
新たな技術特性はほとんど移植されて、機能細分化のポイントは前モデルから変わらないという感じですね。アルテグラのポイントはウォームオシュレート、ロングストロークスプール、ワンピースベール等を搭載した高コスパの入門スピニングリール。
中堅クラス、上級者でも気持ち良く扱えるスピニングの代名詞的な存在になるかなと・・・。
気になるポイントもありますが、実際使用した印象もローター慣性もかなり落ち着いた感じでした。

キビレをかけてテストしました。
細かいことを除けば、今回入手した個体がたまたまですが、上位機種より巻き感が良く仕上がった25アルテグラに不満はありません。
非常に良いリールですよ。

次回は23ストラディック、24ヴァンフォードとのローター比較記事です。

24ヴァンフォードとのボディ比較、改造検証記事です。

改造、ベアリング追加の検証記事です。

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