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シマノ スピニングリール『21アルテグラ』全分解します!(その3) フルベアリング化で9BB達成☆

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21アルテグラをフルベアカスタムしました。

前回は20ヴァンフォードとの比較した内容でした。

詳しい情報はシマノさんのHPにありますので、今回はベアリング数に特化した情報を。

パーツ価格表・取扱説明書 | シマノカスタマーセンター | SHIMANO
シマノ製品のリール、ロッド、用品などのパーツ情報や価格を検索して確認できます。

※リンク先:シマノ公式HP

ベアリングについて(スペック)

公式では、以下のように記載があります。

ベアリング数 BB/ローラ― 5/1

これはボールベアリングが5個。ローラーベアリングが1個搭載しているという意味ですね。

ローラーベアリングはローラークラッチのことです。

以下で説明していますが、アルテグラのローラークラッチもステラのものと一緒です。

(正確には少し違う可能性もありますが、ばらしてみても違いが分からないですね。)

ほぼどのリールもローラーベアリングは搭載されていますので、今回追加するのはボールベアリングになります。

ベアリング搭載箇所

まずベアリング搭載箇所ですが、以下の通りです。

ボディ4点 + ラインローラー1点 = 合計5点
基本的にはこの5点のベアリング構成で実釣時の巻き心地はある程度満足できるものとなりますが、上位機種になると最大12個(同一番手の18ステラの場合です。)もあり、その差は非常に大きいものとなります。

しかもボールベアリングは1つあたり、汎用のステンレスベアリングで715円防錆のステンレスベアリングの場合は1,375円と非常に高価なもの(シマノ純正の場合)なので、上位機種が高い訳が理解できると思います。

では、今回どの場所にベアリングを追加したのか、作業内容とその効果とともに紹介していきます。

BB追加作業

BB追加出来る箇所ですが、主に4か所です。

ハンドルノブ・・・2点

ウォームシャフト上下・・・2点

ハンドルノブ2BB化

ではハンドルノブの追加作業ですが、これは基本的には下位機種ではほぼブッシュになっている箇所です。

交換する際の効果として、プラブッシュからステンレスのベアリングに交換する訳ですから、巻き感度に影響します。

ハンドルノブを握る箇所ですから、用意に想像できますね。

なお、ハンドルノブのキャップを外す為の道具のオススメはこちらです。

ステンレスの針金の先端を曲げています。

4サイズのチャックで幅広い軸径のドリルに対応でき、使用しないチャックは本体内部に収納できます。

線径は1mm程度のステンレスワイヤーがいいと思います。

なお、少しお値段が張りますが、こちらは専用設計の為より使いやすいと思います。

Ver.3になって先端強度がよりアップしました。※旧タイプは在庫限りで終了となります。

では作業内容です。

T字タイプのノブですが、

ハンドルキャップリムーバーでひっかけて引っ張るか、裏からマイナスドライバーで押し出すと・・・。

キャップが外れます。

マイナスドライバーでネジを緩めてください。

※かなり固いので注意!!

ネジを取ると、白いプラブッシュとワッシャーで構成されいるんですが、このブッシュをベアリングに置き換えるだけ。

サイズは4*7*2.5mm

組む際ですが、グリスを薄く塗るようにするといいですね。またシールドタイプのベアリングの場合、グリスがすでに入っているのでそのまま入れても大丈夫です。

先に1つベアリングを入れてから、ハンドルノブを装着します。

そしてシムを入れますが、ここでガタツキがあった際はシムを追加してください。

シマノのパーツ発注にて、ハンドルノブのシムは取り寄せ出来ます。0.05mm単位で調整出来ますよ。

通販で手配の場合はこちらを参考にしてください。

無事作業を終えました。

ウォームシャフト2BB化

では定番のウォームシャフト上下のBB化です。

ボディを開けるので、21アルテグラC3000の場合は、ヘクスローブドライバーのT-6とT-8が必要です。

T-6のネジは1000番台の機種に多用されています。

ボディガードがT-6ですね。

T-8のネジは2500番台の機種に多用されています。

ボディのリールフットの付け根がT-8です。

これは結構いろいろなリールの分解に必要なので、分解をするのであれば入手しておくことは必須ですね。

分解の方法は19ストラディックがほぼ同じなので、そちらを参考にしてください。

※リンクのストラディックは番手が異なる為、ネジの種類が少し違うのでご注意ください。

ボディを開けると、

ジュラルミン製とステンレス製の違い等で若干自重差が生まれていますが、19ストラディックや20ヴァンフォードとの違いがほとんど分かりません。

で、ボディを開けてリールの下部のネジを外すと・・・。

このウォームシャフトが外れます。

ここにベアリングを入れて。

サイズは2*5*2.5mmです。

下部はこちら。

サイズは3-6-2.5mmです。

またここはベアリング化だけではかなり違和感が出ます。

シム調整が必要です。

このシムである程度クリアランス調整出来ますよ。

後は組み戻します。

グリスアップして。

組み上げると作業完了です。

かなり端折ってしまいましたね。。。

おまけ(5BB化)

また、ステラの純正パーツを入手すれば5か所になりますが、21アルテグラの場合は現実的ではないですね。

その理由はメインシャフトとピニオンギアの支え方が異なるからです。

これは前回の記事で紹介しておりますが、ローターナットの形状の違いを見ていただくと何となくわかると思います。

厳密には、18ステラC3000の以下のパーツと、

  • ローター受ケカラー組(21番1,705円)
  • ローターナット(22番935円)
  • 座金(107番110円)

※シマノパーツリストより引用抜粋

20ヴァンフォードC3000のピニオンギアを交換すれば、一応不具合なく使えるようになると思います。

  • ピニオンギア(61番1,155円)

※ヴァンフォードのドライブギアも一緒に交換する方がいいです。

ローターナットベアリング追加:3,905円(税込)

ローターナットベアリング化ですが、かなりコストが掛かりますね。

おまけ(7BB化)

7BB化の為には、メインシャフトと交換して、スプールはリジッドサポートドラグに変えると達成できますが、ここまでくるともう一台余裕で買えるコストが掛かります。

もはや無意味と言っても過言ではないですね・・・。

20ヴァンフォードのメインシャフトとドラグパーツ一式、19ヴァンキッシュのスプールを投入すれば、2BB達成となります。

ヴァンフォードのメインシャフト移植、スプール移植は別途紹介いたします。

まとめ

今回はハンドルノブのベアリング化だけでも、かなりの巻き感の向上につながります。しかし

餌釣り等だと常にリーリングを行う訳ではないので、ハンドルノブの感度はあまり関係が無いかもしれません。

特にプラッギング等ですと、リトリーブ中心の展開が考えらえるので、目的に応じたカスタマイズが一番ですね。

次回は、軽量化の為のカスタマイズを検証します。

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