前回紹介したローター比較は23ストラディックとの内容がほとんどでしたが、今回は主に24ヴァンフォードとのボディ比較の内容です。

25アルテグラ、24ヴァンフォードのボディは全く同じ構造ですが、若干の違いがありました。
かなりマニアックな内容でかつ、少々長い記事ではありますが、お時間がある時に見てみてください。
25アルテグラ、24ヴァンフォードのボディ自重比較(2500SHG)
25アルテグラ2500SHG 84.87gです。

24ヴァンフォード2500SHG 76.25gです。

24ヴァンフォードのほうが約8.5gほど軽い結果に。
25アルテグラのボディ分解と24ヴァンフォードとの内部パーツ比較(2500SHG)
左側が25アルテグラ、24ヴァンフォードですが、見た目はほとんど同じです。

25アルテグラ全体。

24ヴァンフォード全体。

ギア周り
25アルテグラ

24ヴァンフォード

24ヴァンフォードはすでにウォームシャフト上下をベアリングカスタムしているので実際のものと相違します。改造前のパーツは25アルテグラと全く同じパーツでした。
ドライブギアやピニオンギアも同じものですね。
そして、いずれも中間ギア大の構造もいずれも分離タイプに変更されています。
どういうことかというと、23ストラディックリリースのタイミングでは中間ギア大は一体型のものが入っておりました。

上記は24ヴァンフォードのインフィニティループ化の検証記事となりますが、23ストラディックとの中間ギア大の比較のために撮影した写真が以下です。

左側2点が24ヴァンフォードの中間ギア大と中間ギア小で、右1点が23ストラディックの中間ギア大です。
24ヴァンフォードのリリースタイミングでは、分離タイプに入れ替わっております。
ボディ・フタ
前々回自重をチェックの際に掲載しておりますが、見てもらった通り形状はまったく同じで相違点はカラーとなります。

前回も紹介しましたが、ボディは約3gほど差があり、アルテグラのほうが重くなっております。

CI4+素材と公開されているので、CI4+でも多少原材料が異なるとか、そういった違いかもしれません。
メインシャフト
上が25アルテグラで、下が24ヴァンフォードです。

25アルテグラはステンレス製でスプール受けの形状が異なります。

自重を確認。
24ヴァンフォード 7.06g

25アルテグラ 12.53g

25アルテグラのほうが5.5g重いです。
ボディの相違点は?
25アルテグラと24ヴァンフォードとのボディ周りの相違点を簡単にまとめます。
- ボディ自重の相違
- メインシャフトの相違
自重差が生まれる原因が上記2点ですね。
この点に注目すると1つカスタム事例が見えてきます。
カスタムポイント_メインシャフトとスプール受けの移植
24ヴァンフォードのメインシャフトを移植します。
それだけでマイナス5gとなります。
それから、ロングストロークスプールを持っていれば、スプール受けも合わせて移植すると、上位機種のスプールをつけることができます。
メインシャフトとスプール受けの自重
24ヴァンフォード 9.41gです。

25アルテグラ 13.65gです。

スプール受け自体はアルテグラのほうが軽いようです。
スプール・ドラグノブ込みの場合
ではスプールを乗せてみます。
24ヴァンフォード 53.30g

25アルテグラ 58.42g

マイナス5g位となりました。
メインシャフト移植実装
25アルテグラ2500SHGにヴァンフォードのスプールを乗せました。

赤と青なので、アンマッチですが、ヴァンキッシュとかツインパワーとかでも乗りますよ。
逆Verです。

24ヴァンフォードに25アルテグラのスプールを乗せています。こっちは違和感があまりないですね。
(まとめ)25アルテグラの改造重量と改造対象パーツ
25アルテグラの24ヴァンフォードのメインシャフト、スプール移植。

207.16gとなりました。
純正が212.17gなので、5gの軽量化に成功です。(あまり大したことはないですが。。。)
対象パーツ一覧
改造のために用意するパーツはこちらです。
- 87番 メインシャフト 2,200円
以下スプール受け部のパーツです。
- 12番 スプール座金 110円
- 13番 セットスクリュー(M2×5) 165円
- 14番 スプール軸ベアリングガイド 385円
- 15番 スプールブッシュ 165円
- 16番 ラチェットバネ 165円
- 17番 ドラグ音出シラチェット 275円
- 18番 スプール受ケ 165円
合計:3,630円(税込)
ラチェット部で1,500円位するので、せっかくでしたらIOSのS-システム等を組んでみるのもありかと。

なお、17番のラチェットはプラ製なので、ジュラルミン製の社外製を用意するものアリです。上記17番の代わりに以下のパーツを単に入れ替えるだけでOK。

ただ、カスタママイズの費用として3,630円かかるのであれば、改造内容を網羅しているであろう23ストラディックを買ったほうがよいと思います。
25アルテグラの改造の余地は?
ハンドルノブ、ウォームシャフト等はベアリング化できるポイントですね。あと改造の余地としては、24アルテグラのローターを乗せてみるということはできると思います。

ただし、ローターを乗せ換える改造ですが、費用感から考えると素直に24ヴァンフォードを買うほうが良いです。
(番外編)24ヴァンフォードの印象
キビレとシーバスをかけましたが、やはりローター低慣性によるリーリングの止めやすさが釣果につながります。

超低速でボトムをこすって食ってくる状況だと、ロッドだけじゃなくてリールの精度も重要になってきます。

55cmのシーバスも余裕です。

掛けてからのやり取りは25アルテグラでも余裕ですけどね。

(おまけ)24ヴァンフォード+25アルテグラスプール
あまりニーズの無い改造なのであくまで参考としてください。

24ヴァンフォード2500SHGに25アルテグラのスプールを乗せたVerですが、185.67gでした。
純正が180.61gなので、プラス5gのデチューンとなりました。
次回はもう少しカスタム内容を現実的かつ、深堀した内容でお届けいたします。

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