いつもご依頼有難うございます。
本体はコンプレックスCI4+ C2500S F4 HGで、スプールとハンドルがソアレCI4+C2500SHGのものです。
アジングフロート等でご使用とのことでしたので、

ハンドルのガタツキを取ってほしいという依頼ですが、16ストラディックCI4+をベースとした機種に多いハンドルのガタツキをどこまで追い込めるかというのかポイントです。

オーバーホールしていきます。
ローターナットを見る限り、少し汚れがあります。

ボディ内部です。
グリスが変色しています。

中間ギアにもグリスが付着。
樹脂製なのでオイルのみだと独特のノイズが発生します。
中間ギア付近は粘度緩めのグリスがベターです。

ドライブギアも含めてボディ内部はきれいな状態。

全体的にグリスが多めです。

パーツクリーナーで洗浄します。



少し遊びが大きく少しチャカつくので、ドライブギアに0.03mmのシムを1枚追加。

巻きが軽い状態を維持しながら、ガタツキを極力取っていきます。
ローラークラッチもバラシて洗浄・注油します。

ウォームシャフト下部はベアリングに。

シム調整(1枚追加)も行い、メインシャフトのガタを取ります。詰めすぎるとコツコツと鳴る原因になったりします。

中間ギアはグリスとオイルで粘度調整を行います。ウォームシャフトはグリスアップします。
ボディ内部のベアリング4点はIOS-PRO-01で調整。

ドライブギアにIOSギアグリスを添付。
ドライブギアの劣化は見られませんし、ピニオンギアも綺麗でした。

クリアランス調整の為、シム(0.03mm)を追加します。

ハンドルとローターとスプールを調整していきます。
ハンドルノブのベアリングを交換。

NMBのベアリング。
ハンドルのタッチがなめらかになりました。
全バラシで洗浄。

ローター付近の汚れが目立ちました。

ラインローラーを交換。

10ステラDLC_2BB仕様に。

クリアランス調整の為、シム(0.1mm)を追加

完了しました。

ガタツキはかなり軽減できたと思いますが、やはり完全に取りきるのは中々難しいです。
個人的には、軽快さを損なうチューニングが合わないリールだと思っていますので、出来る限り巻きの軽さを損なわず、しっとりさを残した仕上がりにしました。
ありがとうございました。
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