18ソアレBBお預かりしました。
巻き心地が良くないということで修理依頼です。
同時にご依頼いただいた16ナスキーの方が軽快ですね。
早速バラしていきます。
ゴロツキの原因
軽巻きチューンですが、巻き感を軽くする為の方法はいろいろありまして。ケミカルを調整するのもそうですし、クリアランスを適切に取るのもそうですし。
ただ、感度を上げながら巻き感を向上させるとなると、パーツと組付けの精度が重要になってきます。
バラしていきましたが、ローラークラッチがゴロゴロとした原因でもなし。
ボディ内部も綺麗なんです。
しかも購入されて数か月?のものなので、
まさかと思いましたが、ギアでした。
目視では分からないので、全バラシして洗浄。
ベアリングをすべて交換してから組付けます。
ギアはしっとり目にグリスを多めに。
ローラークラッチも洗浄して。
やっぱりベアリングじゃないんですよね。
おそらくギアなんですよね。
この時点ではボディのゆがみがある可能性もありますが、新品のギアを発注しました。
届くまでに各部をオーバーホールしておきます。
ほぼ新品と変わらないので、痛みも無いですが。
ハンドルも問題なし。
巻き心地に影響するポイントは無いです。
スプール、ドラグノブも洗浄。
ギアの到着を待つのみです。
ギア&メインシャフト交換&軽巻きチューン
お盆を挟んだのでかなりお待たせしました。
ギアが届きましたので、作業致します。
メインシャフトはストラディックCI4+の中古から取りました。
純正のメインシャフトだと10g越えですが。
ストラディックCI4+は5.3gと約半分の重さ。
メインシャフトを軽くすると巻きの印象がかなり変わりますね。
ギアにはIOSギアグリスを少し。
全体のグリスは少量で、オイルチューンで仕上げる予定でしたが、ウォームシャフトはシマノグリス。
ベアリングはボアードのLDG、中間ギアはナノトリートメントオイル。通常だと結構重めでも大丈夫なセッティングなんですが、ごく少量だけ。
続いてローラークラッチは玉抜きします。
組付けてみて。
ゴロゴロとした印象はなくなり、回転もスムーズになりました!
不具合ヶ所は、ベアリングのざらつきと、ピニオンギアのガタツキです。ピニオンギア上下にシムを追加します。
ウェーブワッシャーをキャンセルして、0.5(0.3+0.2)mmのシムを追加。ベアリングとピニオンの間にも0.05mmのシムを追加。
これでガタが無くなりました!
ベアリングは3点交換。
ピニオン上部のみ残すというのはあまりないですが、なぜかドライブギアの左右がいまいちだったので交換実施。
ローターが少し上に上がったので、スプールワッシャーを追加してラインのテーパーを調整しました。
ベアリング交換でシャラシャラした音もだいぶなくなりましたが、僅かにざらつきが残っています。パーツの感度が上がったので、以前だと気づかないノイズですね。
少し使用すると消失するノイズだと思います。
元の状態から考えるとだいぶ良くなりました。何とか仕上げることが出来て良かったです。
有難うございました!
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