14ステラに続いて、19ヴァンキッシュです。
チューニング
初期状態から巻き重りがあるそうなので、グリスを抜いてオイルチューンで軽く仕上げます。
ローター
少し隙間が大きいのでシム調整です。
とりあえずばらしましたが。
洗浄不要ですね。
ラインローラーは防水グリスがきちんと守っています。
内ゲリレバーもその周辺もほぼ違和感ないので、そのまま戻します。
グリス適量ですね。
シムを追加してみましたが、少し引っかかるので、無駄なシムを抜いて開閉の調整。
ボディ
続いてボディ。
グリスが多いですね。
ローターが低慣性なので、このグリスの量だと重いです。
ボディネジのサイズがバラバラですね。間違えない様に注意!
ドライブギアのグリスの量自体は問題ないんですが。
その他の箇所が多いんですね。
バラして。
洗浄。
ベアリングもグリスまみれです。
ベアリングハーフオープン(ハンドル左右、ピニオン上部の3点)で仕上げました。
綺麗に洗浄しました!
組み上げ
オイルチューンですが、最低限グリスを使用します
摺動子、ウォームシャフトはボアードLDGで緩くセッティング。
中間ギアはナノトリートメントオイル。
メインシャフト、摺動子ガイド、ベアリングはIOS-PRO01オイルで仕上げます。
ドライブギアはTHGでこちらもライトな巻き感に。
ノイズと巻き感の好みは個人差があるので、極力巻き感を軽く仕上げておきます。
最終、組み上げです。
ピニオンギアのガタツキを確認して。
ボディ完了です!
スプール&ドラグノブ
ドラグノブは一応ばらしてみました。
スプールも簡易的に洗浄しましたが、基本的にはドラグ部も不具合がなさそうなのでそのままにしておきました。
ハンドル
ハンドルはばらして洗浄、注油しておきました。
ウェーブワッシャーについて
18ステラ以降でしょうか。
たしか17TPXDもそうでしたが、ウェーブワッシャーを使用しているんです。ライトタックルの番手(C2000Sとかですね。)だと、ローターのスレた感触として現れることがあります。
ピニオンギア下部のシム。
このワッシャーが悪さをしているようで、変わりにクリアランスジャストのシムに交換してやることで、擦れた感じが取れていきます。
以下ウォームシャフト下部のシムも交換。
ベアリングと平らなステンレスシムに変更。
ウォームシャフト下部にベアリングを追加。
写真はありませんが、0.2mmのシムと0.1mmのシムでベアリングを挟み込みました。
軽巻きであれば、ベアリング交換でより感度が上がります。
仕上がり
同時に依頼頂いた、16ヴァンキッシュと同レベルまで巻きが軽くなったかどうか・・・といった所ですね。
シュルシュルした印象も軽減できたと思います。
フルメタルメタルボディだともう少し巻き感がしっかりするんですが、この巻き感は19ヴァンキッシュの特徴ですね。
市場受けは良くないポイントかもしれませんが、ローターやその他構成は中々良く、長く使えるリールだと思います。
ありがとうございました!
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