13バイオマスターSWに続いて15ストラディックをオーバーホールしていきます。ハイパーチューンです。

ご自身でもOHされているとのことで、状態は比較的良いです。
空巻きだとウォームシャフトのカチカチ音が少し気になります。
オーバーホール
スプール、ハンドルを洗浄します。

ハンドルには0.05mmのシムを追加してガタツキをなくします。

不具合はありません。

ローターをばらします。

製造から6年経つ個体ですが、ローターも状態がいいです。ローターのベール返りの破損が多いんですが、まだ大丈夫そうですね。

ボディ内部です。

メンテ済みなので、特に状態が悪いということではありません。

洗浄します。

ベアリングも洗浄してシマノDG06グリスを充填します。

ギアグリスはボアードDELTA、ウォームシャフトはボアードOMEGAで仕上げます。
全天候高粘度セミシンセティックグリスとして、ALPHAよりもワンランク、THETAよりもツーランク粘度をアップさせ、グリスの粘度を示すちょう度は2号となり、汎用では高粘度なグリスとなります。
全天候超低粘度セミシンセティックグリス。THETAよりもハーフランク粘度をダウンさせ、グリスの粘度を示すちょう度は0号-とした超低粘度なグリスとなります。

ピニオンギア下部にはウェーブワッシャーを追加。

通常は入っていない(16ストラディックCI4+には入っている??)んですが、クリアランスがあるのと平シムだとノイズが出やすいのでウェーブワッシャーを入れます。
ドライブギアの調整は・・・

0.03mm追加。ザラツキがあります。

0.01mm追加。僅かにノイズが出ます。
そのまま行きます。
ピニオンギア上部、ベアリングの上にシムを置きます。

ローターのカサ上げは、上部でもいいですし、ローラークラッチカラーとローターの間でも大丈夫ですね。
作業完了しました。

カチカチ音は消えたと思います。
シュルシュル音もだいぶ抜けて、しっとりとした巻き感に。少し重いかもしれませんが、シム調整は問題なかったので、ほとんど調整不要でいけました。
ありがとうございました!
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