18ステラ1000SSSPGに引き続き、18ステラC3000SDHHGのオーバーホールです。
1年前に中古で購入後、6回ほど使用されたそうです。
気になる点としては、以下です。
・早巻きした際のローターのブレ
・多少のノイズ
・多少のガタ
できるだけノイズを少なく、しっとりした巻き心地にしたいということでご依頼です。
この番手はハイパフォーマンスチューンをしてもいけそうなので、ハイパーチューンで作業します。
オーバーホール(ハイパフォーマンスチューン)
番手の問題もありますが、触った段階でハイパーチューンが難しい個体があります。
診断の要素でウェーブワッシャーをはじいて平シムを入れる作業を行う場合もございますが、パーツやボディに何等かの不具合がある場合は、基本的にごまかす作業(調整)を行います。
固体を触ってみて、今回はある程度仕上がると思います。
ローターナットベアリングが固くなっています。グリス、オイル??良くわかりませんが、1000番も若干回りが悪くなっていました。
ローター、ハンドル、スプールを洗浄します。
ハンドルノブにはシムを追加。
それぞれ0.01mmのシムです。
ローターブレの原因は恐らく社外製のラインローラーへ変更した自重バランスの崩れですね。
シムが少なかったので追加しました。
0.3mmのシムをアームカム側に追加しています。また組み違いがございましたので、修正しておきました。
ハンドルノブ、ラインローラーにはグリッチオイルのロサを添付。色々使っていますが、このオイルはザラツキやシャーシャーノイズをかき消してくれます。
ダメなベアリングもありますが、何とか修復出来るものが多いと思います。
パーツ交換はなしです。
ボディを開けます。
状態はいいと思います。
洗浄します。
グリス汚れです。あまり目立った汚れは無いですね。
ウェーブワッシャーキャンセルしていきます。
中間ギア0.08mm。
ウォームシャフト下、0.37mm。
ベアリング受け、0.03mm。ピニオンギア下0.42mm。
BOREDグリスを添付します。
ALPHAです。
続いて、ウォームシャフトと中間ギアにOMEGAを添付。
中間ギアの粘度調節に。
ローラークラッチに。
ノイズが残りますね。ローターブレの影響もあります。
ドライブギアのシムを減らしてテストです。
0.21mm→0.20mmへ。
ベアリング下0.01mm、ピニオンギア下0.41mm。
ベアリング下0.03mmに戻します。ピニオンギア下0.46mm。
違和感が取れない。
0.37mm迄減らしてみた所、フィーリングが変わりました。ベアリングの精度によって揺れたりしますのでその影響でガタツキが出ていない感じですね。
最終的には、ドライブギア0.21mm、ピニオンギア下0.40mmで落ち着きました。
ベアリングも交換しています。
ローターナットベアリングを取り、
22ステラのローターナットベアリングのブッシュとボディから取り出したベアリングを移植します。
その他、ドライブギア左右のベアリング、ピニオンギア下のベアリングを汎用の新品に交換しました。
ローラークラッチのブッシュがメタル製からプラ製に変わったことで、巻きの際のノイズが収まりました。
ありがとうございました。
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