19セルテート LT3000-CXHのオーバーホール依頼です。
中古購入後、巻き重り、ザラツキ、コツコツ感があり、メーカーOHに出し、改善した状態で帰ってきたそうです。
その後釣行3回目でコツコツ感、かなりのザラツキがあるということでこちらにご依頼がございました。
オーバーオール
順番にオーバーホールしていきます。
ハンドルノブですが、根本側のベアリングにザラツキが出ていますね。
バラシていきます。
オイルを注しすぎでしょうか。
ボディ内部のグリスが緩んでいるような。
元々の状態が緩い??
シムがゆがんでいます。
0.03mmのシムですね。
洗浄しました。
マグオイルの色なので、汚れは無いですね。
ベアリングのノイズがありました。
ピニオンギア下は交換済みだったそうですが、またザラツキが出ています。ボディ側とオシレーティングギアベアリングもザラツキが強く出ているので、3点交換します。
ドライブギアをBOREDのALPHAを添付します。
ボディ内部もBOREDのOMEGAで仕上げます。
ベアリングにグリスを充填します。
シム交換です。
0.01mmに交換してテストします。
ザラツキはだいぶ消えました。シムがきついのかもしれないですね。ドライブギアのフタ側のベアリングも交換してテストします。
関係ないですね。
ピニオンギア上部にシムが追加されております。0.05mm分ですね。
おそらく元々0.20mmのシムが入っていたと思いますが、ガタツキを抑えるために入れたんじゃないかと思います。
このシムをベアリング上部に置換して。
ドライブギアのシムは0.03mm→0.02mmへ変更です。
マグオイルを充填します。
センター出しして組みます。
ノイズはだいぶ消えましたが、やはり完全には取れないですね。ガタツキが出ないレベルでテンションを抜いています。
ベアリングの不良もそうですが、本来のガタからするとドライブギアのシム調整は問題ないと思いますので、元々の調整具合でザラツキが出ていることから、ボディ側の精度の問題が大きいと思います。
メインシャフトから頻繁に注油するとグリスを流してしまい、ピニオンギア下のグリスが流れてザラツキが出やすくなりますので、ご注意ください。
ありがとうございました。
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