21アルテグラC2000Sのオーバーホール依頼です。
ラインローラーベアリング交換希望です。
オーバーホール
ばらします。
ラインローラーベアリングを洗浄します。
少し鳴りがありますが、BOREDのLIGHT DUTYを添付して、ハンドルノブベアリングへ移植します。
ラインローラーにはBALBOAを添付します。
BALBOAはBSLRオイルとHYDRAオイルを除く他のBORED METHODオイルと混合カスタム使用する事が可能です。
フィッシングリール、スケートボード、サイクルパーツなど、ミニチュアベアリング部及びメタルパーツ全般での使用をお勧めします。
ベアリングはHRCBです。
プレミアム(SHG)に比べ10倍以上の防錆性能を誇るソルト対応ベアリングです。
元々の動きが鈍いんですが、スルスルと動くようになりました。
ボディ内部です。
洗浄します。
全体の汚れですが、比較的綺麗な状態でした。
ベアリングは大丈夫ですね。ドライブギア左右はシマノ純正グリスDG06を充填します。
BOREDのTHETAでグリスアップします。
ALPHAよりもワンランク、DELTAよりもツーランク粘度をダウンさせ、グリスの粘度を示すちょう度は0号となり、汎用では低粘度なグリスとなります。
ギア周りの粘度調節はLIGHT DUTYで。
2015年10月のマイナーチェンジにより配合している添加剤を見直し、当社KRAKENやGOLYATよりも極圧性と減摩性を向上させ、
低粘度ながらも耐久性を併せ持つ性能となっています。
ピニオンギア上下のベアリングもこのオイルでオイルチューンです。
一度組みましたが、シム減らしをします。
0.03mmのシムを抜いて、0.01mm追加しました。
メインシャフトはKRAKEN、ローラークラッチにはCHIMERAを添付して仕上げました。
CHIMERAはミルスペック(アメリカ軍が必要とする様々な物資の調達に使われる規格)を上回る長寿命低揮発の油膜を維持、ヌル付きやベト付きなどの粘弾性を極力排除しサッパリとした質感のオイルとなっています。
ザラツキとガタツキのバランスがいいところで納めています。若干緩いですが、ザラツキは低減しているのと、回転抵抗が下がったので巻き感が向上していると思います。
ハンドルノブも1点ベアリング化したことで、感度が向上しました。
ありがとうございました。
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