21アルテグラと他3台(軽巻きチューン)ご依頼頂きました。エリアトラウトで使用とのことです。まずは21アルテグラC2000SHGのオーバーホールです。
巻きがざらざらでバランスが良くない個体です。HGでローターが重いのでどこまで改善できるか。
オーバーホール
ローターナットパッキンの汚れ。
ラインローラーですが、注油したようです。撥水グリスなので分離してしまいます。
洗浄します。
白い個体が浮いていますが、これが撥水グリスですね。
ローター、スプール、ハンドルを洗浄です。
ベアリング自体は使えるので、オイルチューンにします。
ハンドルノブのシムも変更します。
0.05mm→0.10mmですね。
オイルはBALBOAです。
BALBOAはBSLRオイルとHYDRAオイルを除く他のBORED METHODオイルと混合カスタム使用する事が可能です。
フィッシングリール、スケートボード、サイクルパーツなど、ミニチュアベアリング部及びメタルパーツ全般での使用をお勧めします。
ボディ内部です。
しっかりグリスが添付されています。
ピニオンギアに汚れがあります。
全体的にはそこまで汚れていないですね。
洗浄しました。
ドライブギアのシムがきつくてザラツキが出ているような印象です。
0.23mmですが、減らしてテストです。
グリスアップします。
BOREDのTHETAですね。
ALPHAよりもワンランク、DELTAよりもツーランク粘度をダウンさせ、グリスの粘度を示すちょう度は0号となり、汎用では低粘度なグリスとなります。
ボディのベアリングはオイルチューンですが、ザラツキが取れないですね。ドライブギアのグリスの粘度を上げてフィーリングを変えてみます。
BOREDのSIGMAです。
DELTAをベースにハーフランク粘度を上げた最も高粘度なグリス。METHODウレア系グリス中で最も高い粘着性と減摩性。他のMETHODウレア系グリスとの混合で粘着性を付加
あまり関係が無かったですね。巻きが重くなってしまいました。
巻きが甘いのが原因かもしれないので、ウォームシャフト上下をBB化します。
あと、ドライブギアではなく、ウォームシャフトピンのシムを減らしてみます。
0.05mmのシムがはいっていましたが、除去します。
組んでみたところ、フィーリングが良化しました。
ドライブギアのシムは元に戻しました。
ザラツキが取れないものの、これ以上の調整が難しいですね。ただ巻きの違和感は改善したと思います。
ありがとうございました。
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