19バルケッタプレミアム150の修理依頼です。

クラッチレバーが下がらないので、クラッチが切れない状態となっています。
目次
原因
原因はこれでした。

ピニオンギアが固着して外れない状態になっています。このふたを外すのでもかなり手こずりました。

ベアリングが固着してピニオンギアが上下に駆動しない状態であった為、クラッチが切れない状態でした。
オーバーホール
分解していきます。ベアリングはスプールベアリングを除いて全滅でした。クラッチレバーはきれいですが、ボディ内部に塩とグリスが固着して堆積しています。

固着をはがして、洗浄します。

かなり汚れております。

ベアリングを6点交換します。

ピニオンギアの錆を研磨しました。

これでクラッチが問題なく駆動します。
バルケッタですが、分解していくと電池側のサイドカバーが外れないと思う方がいるようです。
非常に難解な作りなので、まず目視で確認できるネジを外して、サイドカバーを固定しているネジをボディ穴から通して外した後、
最後にレベルワインドガイドを抜けば、レベルワインドガードが外れます。

レベルワインドガイドを引き抜けば、あとは順番に分解が出来ます。
組み上げていきます。

BOREDのDELTAで仕上げます。

全天候高粘度セミシンセティックグリスとして、ALPHAよりもワンランク、THETAよりもツーランク粘度をアップさせ、グリスの粘度を示すちょう度は2号となり、汎用では高粘度なグリスとなります。
ギアは綺麗な状態でした。
ローラークラッチもさびていないようですし、部分的に侵食していたようです。

作業完了しました。

巻きの違和感もなく、クラッチも無事使えるようになりました。
ありがとうございました。
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