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修理依頼 17ツインパワーXD C5000XG 逆回転する原因と組み上げのポイント

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ハンドルが逆回転するジャンク品ということで購入された17ツインパワーXDですが、使える状態に修理とオーバーホール依頼をいただきました。

分解手順も紹介します。

ドラグ音が鳴らない

スプールのドラグ音が鳴りません。

バネの位置がずれていました。

これで音がなります。

逆回転する原因

ローラークラッチインナーが逆になっています。

正しい向きはこちらです。

ただローラークラッチインナーの下にカラーがあるはずですが、無い状態なので組み上げても正常に回転しないんですね。

またOリングが緩んでしまっていたので、こちらはパーツ発注して別途交換します。

ボディの開き方

ローラークラッチを取るまでは割愛します。

まず先にボディガードを外します。

T5のトルクスドライバーで外せますね。

次に内ゲリアタリを外します。

00番のドライバーですね。

ソフトグリップが手になじむ、スーパーフィット精密ドライバー

外したら、穴が開いているので00番のドライバーを差し込みます。

T5のネジを先に外した方が外しやすいです

※注意、取り付け時は逆でネジが飛び出ているので取り付けにくくなります。

手間ではありますが、先に穴からドライバーを通して2回転位緩めてから、T5のトルクスネジを取り、再度ドライバーを穴に通して取れるまで緩めると作業がしやすいですし、破損リスクは下がります。

取れました。

続いて、ボディネジがここに隠れているので。

ピンセット等で外して、ネジ3点を緩めます。

ボディが開きました。

オーバーホール(ボディ内部の状態と過不足パーツ)

グリスが多いですね。

ノイズが強いので、注入したのかもしれません。

ピニオンギアの下部にピニオンギア スペーサー60番が2つが、なぜか2つ。

ベアリングはゴロゴロです。メインシャフトや摺動部は問題ないです。

大量ですね。

ベアリングを洗浄します。

ギア、その他のパーツも洗浄します。

交換対象パーツはこちらですね。

ウォームシャフトはキズが付いています。ウォームシャフトピンが外れたんでしょうね。

なお、ドライブギアの一部のパーツからベアリングが外れません。

蓋のようなパーツが取れています。

ベアリングとギアを交換して組みます。

中古のギアがありました。こちらを使用します。

あとなぜかシムもありませんでした。

0.4mm分入れます。

そして、ピニオン下部の座金を入れ替えます。

ピニオンギア スペーサーは除去します。ローラークラッチインナーカラー53番の変わりにローターカラー46番とローラークラッチインナー52番の間に、座金(1mm程度のもの)を入れています。

ローラークラッチ、ローターの洗浄と組み上げ

ローター周りも洗浄します。

砂が入っていますね。

バラシて洗浄。

組みます。

組み上げます。

シム調整してガタツキを取ります。

ラインローラー交換

ラインローラーがシャーシャーとなります。

20ヴァンフォードのラインローラー一式に交換します。

どちらもXプロテクトラインローラーですね。

仕上げ

最後にスプールとハンドル、ドラグノブを洗浄します。

ステンレスの座金をスプールワッシャーを交換。

0.5mmのプラシム(外径合わせ)を2枚入れました。

スムーズに回転するようになりました。

Oリング、ウォームシャフト、代替パーツで組んだところを純正パーツを手配しました。届き次第、作業再開いたします。

仕上げ(5/27追記)

パーツが届きました。

全5点です。

まずはウォームシャフトです。

17ツインパワーは世代でいろんなパーツの形状が違いますね。以前も手配したローラークラッチも少し違いました。

シムも0.3mmのものをいれます。

ボディーガードはこちらのストックをサービスで。

見た目が綺麗になりますが、内側のビス止めが折れているのと交換します。

多分触らない限り壊れないと思います。

それから、これが無かったので組めなかったわけです。

ローラークラッチインナーカラーというパーツ(左側)。

Oリングも装着します。

これで完成です。

時間が掛かり申し訳ございません。

無事良くなりました!ありがとうございました!

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