当サイトは記事内に広告(アフィリエイト)を含む場合があります。

修理依頼 19ヴァンキッシュ C3000MHG 逆回転する

スポンサーリンク

19ヴァンキッシュC3000MHGの修理依頼です。

実釣中に逆回転することがあったそうです。

最近触る限り逆回転はしないそうですが、念のためチェックとオーバーホールを行います。

逆回転の原因

ローラークラッチの浸水ですかね。

若干水があります。

ここも水があります。

内部は。

錆びる直前ですね。グリスの混入が確認できます。

裏側。

洗浄しました。

塩ですかね。

グリスもあると思いますが、白くなりました。

丁寧にふき取ります。

リングは研磨しました。

復活ですね。

撥水コーティングも復活しましたね。元々あまり効果がないと思いますが。

オーバーホール

一体型ラインローラーは少し異音が出ています。

ハンドルノブ、スプール、ローターをばらします。

ローターナットベアリングもシールドを外して洗浄します。

ハンドルノブですが、軸にインナー(ノブ固定パイプ)が入っています。

素材はアルマイトですね。

このような形状ですが、内側にシムを入れるとベアリングに圧が掛かります。

内側のシムを取り、0.15mm、0.03mmのシムを入れるとちょうどいいんですが。

ベアリングの内側に合わせる必要があります。

なお、インナー抜きだと0.131mmだったので、0.05mm分ベアリングに圧がかかっている状態です。

その為、インナーを抜いて調整した方が回転がスムーズなので抜きました。

ボディ内部です。

一部グリスが乳化しています。水が浸入した可能性がございますね。

ウォームシャフトとウォームシャフトピンの接点で乳化が確認できますね。

洗浄します。

ベアリングにダメージがございますね。

全体的にザラツキ、振れが出ているので、ボディ内部4点を高耐食ベアリングに交換します。

グリスアップします。

ウォームシャフト回りはBOREDのOMEGA、

全天候超低粘度セミシンセティックグリス。THETAよりもハーフランク粘度をダウンさせ、グリスの粘度を示すちょう度は0号-とした超低粘度なグリスとなります。

中間ギアはDG06、

ドライブギアはアブガルシアリールグリスを添付します。

長期間の潤滑と防錆に。ギアなどに塗ると長期間潤滑をする事が可能。

ギアのコロ感とザラツキがわずかに御座いますね。

シム0.18mm→0.17mmでテスト。

シム調整は不要ですね。ちょうどいいと思います。

ウォームシャフトピンのシムを変更します。

0.20mm→0.10mmへ

ノイズが緩和しました。作業完了です。

ギアノイズがわずかに残りますが、現状でお返しすることになりました。ローラークラッチを清掃し、組みなおしたので恐らく逆回転もなく使用できると思います。

ありがとうございました。

かつてない「軽さ」「強さ」「飛び」を極めて。揺るぎなきクイックレスポンスシリーズの頂点。
 

コメント

2024年10月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031