17サステインC5000XGの修理依頼です。
ローターを乗せてナットを締めると回らなくなるという症状です。
原因
ご自身でメンテナンスされるそうですが、ローラークラッチの取り付けに問題がありました。
元々逆回転レバーのスイッチなんですが、ここが。
動くんですよ。
これをこの突起に合わせる必要があります。
そうしないとローラークラッチが浮いてしまってローターと干渉しちゃうわけです。
オーバーホール
原因が分かったので、順番にばらしていきます。
ギアの摩耗があるようです。
ドライブギアにシムを追加されているようですが、詰めるとノイズを拾いますので0.05mmのシムは取り除きました。
この世代のシム調整は少々難しいです。そこまで抵抗感がないので、どうしてもきつくなりがちですね。
なお、内部はきれいな状態ですね。
洗浄しました。
ベアリングは洗浄してシマノ純正DG06をグリスアップします。
ドライブギア、ウォームシャフトをボアードグリスでチューニング。
ローラークラッチも洗浄しました。
ローターのかさ上げの為に、ローラークラッチインナー下に取り出した0.05mmのシムを追加しておきます。
ローターのカタツキがありました。
DLCで2BB化済みですね。
ローターにあるウェイトのネジが緩んでいました。このゆるみからカタカタと音が鳴っていました。
なお、この白いブッシュが無かったので追加しています。
ここですね。
シムを追加してガタツキを取りました。
元通りになったと思います。
ギアの摩耗が認められるので、わずかにコロ感がありますかね。ほとんどわかりません。
ハンドル、スプール、ドラグノブも洗浄します。
SW用のドラググリスを添付。
作業完了しました!!
通常使用は問題なく、スムーズに巻き上がるようになりました。
ギア交換するかどうかというところですね。
ギア交換なしだとベアリング交換してもそれほど印象は変わらないと思います。
ギア交換(2021/11/18追記)
ギア交換で手配いたしました。
ドライブギアとピニオンギア2点交換です。
グリスアップします。
少しゴロ感が出ていますので、ピニオン上下のベアリングを交換します。
ハンドル側のベアリングも交換します。
ローターが擦れるので、0.1mmのシムを追加してかさ上げ。
結局、ベアリングを4点交換しました。
巻き感は向上しました。
ありがとうございました!
コメント