18バルケッタ 300PGの修理依頼です。
クラッチを戻しても、スプールがフリーになります。ハンドルが空回りします。
原因
クラッチが切れないケースでありますが、ピニオンギアを受けるベアリングがさびています。またクラッチカム抑え板とクラッチヨークが固着してしまっています。
あと組み間違いが御座いました。
スタードラグスペーサーと言うパーツが、ボディ内部に入っていました。本来はローラークラッチの外あるパーツですね。
ピニオンギアには青さびが出ています。
結構さびています。
スプールベアリングも錆があります。
メカニカルブレーキから浸水していると思います。洗いが不十分なのか、どこかのタイミングで浸水したんでしょうね。
ベアリング内部はサビが侵入していなかったので、そのまま使えなくもないのですが、ピニオンギア受けは内側に、スプールベアリングは外側にサビが残っているので、それぞれ防錆、高耐食ベアリングに交換しました。
オーバーホール
ギアの状態はよさそうなので、洗浄して組んでいきます。
汚れていますね。
こういった汚れも綺麗にふき取ります。
パーツクリーナーで油分を飛ばすと汚れが目立ちます。
スプールシャフトのサビも落とします。
バフ掛けします。
固着とサビを取ります。
完全には取れないですが、これでスムーズに回ります。
高耐食ベアリングを入れます。
ベアリングとピニオンギア以外はこれと言った不具合は御座いません。
BOREDのDELTAで仕上げます。
全天候高粘度セミシンセティックグリスとして、ALPHAよりもワンランク、THETAよりもツーランク粘度をアップさせ、グリスの粘度を示すちょう度は2号となり、汎用では高粘度なグリスとなります。
ハンドルノブを洗浄します。
一か所のみシムを追加しました。
作業完了です。
不具合解消しました。非常にスムーズに回転します。
ありがとうございました。
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