15ツインパワーSW 8000HGのオーバーホールです。
スプールが下がる際にコツコツと異音があります。
01ステラのスペアスプールも合わせて依頼です。
オーバーホール
ハンドルノブは洗浄のみ。
ベアリングは交換なしの為、パーツクリーナーで洗浄せずに汚れのみふき取ります。
ドラグノブも洗浄して組みました。
スプールをばらします。
この世代、番手は点数が多いです。
専用工具がないとばらせないです。
SW用グリスを添付します。
01ステラ6000番のスプールOHします。
こちらも専用工具が必要です。
スプールの汚れです。
同じくSW用ドラググリスを添付します。
とりあえずスプールは完了です。
続いてローター部。
こちらもベアリング交換不要なので、ベアリングは汚れをふき取るのみとし、その他をばらして洗浄しました。
ローラークラッチ組みをばらします。
こちらも不具合ないですね。
ボディ内部です。
ドライブギアのグリスは問題ないです。
クロスギアが少し乾いたような感じになっている為、ノイズが出ている可能性があります。
ここに少し錆があります。
洗浄しました。
ベアリング交換してテストします。
が、結局それほど印象が変わらないので、ハンドル側の1点のみ交換としました。
今回のコツコツの原因箇所です。
ウォームシャフトピンですが、僅かに削れているかと言うところです。交換しても変わらないかもしれませんが、念のため入れ替えて作業します。なお、このクリアランス調整ですが、上部のポリワッシャー0.2mmだときついので、0.15mmに減らしておきます。
以下のクロスギアの遊びも減らします。
0.1mmでテストしますが、巻き重りにつながるので0.05mm追加しました。
クロスギアはボアードグリスTHETAをしっかり添付してノイズを低減させます。
ドライブギアはボアードDELTAで仕上げます。
ドライブギアのシム調整ですが、
0.02mmだとジャストで重くなるので、0.01mmのみ追加しました。
ローラークラッチのネジのトルク調整、センター出しを慎重にやります。
何とか音はわずかに残る程度になりました。
元々の乾いた巻き感からしっとりとした巻き感になりました。
若干重くも感じるかもしれませんが、軽くすることでノイズを感知しやすくなる為、調整としてはトレードオフのところですね。
ありがとうございました!
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