17TPXDに引き続き、16ヴァンキッシュC3000HGのオーバーホールです。

中古購入の個体だそうです。
ギアの違和感がありますね。
オーバーホール
スペアスプールとハンドルノブを洗浄。

ローターもばらして洗浄です。

ラインローラーがシャリシャリしていますね。そろそろシャー、ザーとなり出す直前です。
そこそこの汚れがありました。

ラインローラーを強制的に分解します。

うまく分解出来ました。
壊れるリスクがありますが、この一体型はうまく分解できるとベアリングのみの交換が可能になります。
メーカーでは一体型として交換になります。

ここまでは順調です。

ローラークラッチをばらして洗浄します。

スポンジが少しゆがんでますね。

それ以外は特に不具合なしです。スポンジもきちんと収まりました。

ボディ内部。

グリスが劣化していますね。

特にウォームシャフトは注油で流れている状態ですね。

洗浄しました。

ウォームシャフト下をBB化します。

ボディ内部のベアリングはピニオンギア下が少しノイズが出ているので、高耐食ベアリングに交換します。

その他はまだ使える状態だと思います。シマノ純正DG06でグリスアップしました。
ドライブギアはアブガルシアのリールグリスを添付します。


中間ギア、ウォームシャフトはBOREDグリスで組みます。

ギアノイズが取れないですね。目視してもわからないのですが、ギアがダメになっています。ギア3点交換します。

クリアランスのバランスが悪いので、
中間ギアのシムを0.05mm→0.03mmへ。

ドライブギアのシムを0.47mm→0.46mmへ。

ピニオンギアのシムが少々きつくて、0.05mm→0.03mmへ。

ここが巻きの違和感になっています。
ベアリング上部にもシムを追加します。

マイクロモジュールギア特有のウィンウィンとギア鳴りがあります。
その為、中間ギアはシマノ純正DG06を添付します。粘性が高いとより鳴りますので、DG06がオススメです、出来るだけ薄く塗ります。
ギア鳴りはだいぶ収まりました。

巻き心地も改善しました。
中間ギアやベアリング等も交換すればもっと良くなりますが、大まかな不具合は改善したと思います。巻きも軽くなりました。
ありがとうございました。

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