19ヴァンキッシュ4000MHGのオーバーホール依頼です。
テンションがかかるとざらつきを感じるそうです。
オーバーホール
メーカーに一度見てもらったそうですが、それでもあまりよくないとのこと。
上部を分解洗浄します。
ラインローラーはフッ素グリスを添付。
ハンドルノブはNEMEAベースで仕上げました。
ドラグワッシャーはカーボンクロスからフェルトへ変更済みでした。
ローラークラッチから少し水分?オイルが確認できます。
ボディ内部ですが、グリスは適量ですね。
ピニオンギアが少し多いですがそこまで影響はないと思います。
摺動子ガイドが少し黒く変色しています。
洗浄します。
洗浄液ですが、汚れはそこまでありません。
BOREDケミカルで組みます。
ギアノイズがあるのですが、ドライブギアのシムがきついようで。
0.23mmでしたが、0.21mmまで減らしました。0.20mmでもテストしましたが、がたつきが気になりますね。
左右のベアリングはBSLUベースで少し粘性を下げてやります。
BORED METHOD DIVISIONオイル製品中でフラッグシップとなる高粘度マルチパーパスオイルをコンセプトとするBSLUオイル。
METHODオイル製品中で圧倒的なベストセラーを誇る全方向対応のマルチパーパスな用途ながら、特に油膜性、防錆性、減摩性に優れた効果を発揮する、フィッシングリールからサイクルパーツまで幅広く対応したオーバースペックな「耐久性」を重視したオイルとなります。
ピニオンギア下のベアリングは少しシュル感が出ています。
なお、ワッシャーがないので追加しました。
0.20mm分追加。
このまま仕上げましたが、ベアリングノイズが少しあるようで、ピニオンギア上部も汎用ベアリングに交換しました。
抵抗がない空巻きの状態だとノイズが極力減らすことができましたが、わずかにざらつき感が残りますね。ドライブギアのクリアランスが適正になっているので巻き感はよくなっていると思います。
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