20ヴァンフォードC2000Sのオーバーホール依頼です。
ご自身でカスタムしたそうですが違和感があるということでご依頼頂きました。
巻きがざらざらですね。
オーバーホール
順番に見ていきます。
ハンドルノブのシムですが、金色のシムは不要ですね。
0.1mm→0.05mmへ変更します。
スプールは社外製ドラグに変更されているのでそのままとしております。
ラインローラーはIOS製のものに変更されています。
シムが足りずにぐらつきがあるので、シムを追加して調整しました。
ローターをバラシて組みます。
ボディ内部です。
巻き重り感についてはグリスが流れてメインシャフトに付着していることですね。
洗浄します。
汚れは無いですね。
ベアリングはオイルチューンにします。
グリッチオイルのロサ
グリッチオイルのパッシブ
それぞれを混合して調整。
ドライブギア、ウォームシャフト回りはBOREDのTHETAを添付します。
ザラツキの原因を特定するため、各パーツを交換しました。
ドライブギア、ピニオンギアを交換。
ウォームシャフト、メインシャフトを交換。
いずれも関係が無いようです。
中間ギアの動きが悪いので、シムを減らします。
0.05mmのウェーブワッシャーですが、0.03mmまで減らします。
中間ギア軸を研磨します。恐らくこの軸ブレがノイズの原因ですね。
ドライブギアのシムを0.23mmですが、0.21mmへ。
ザラツキはギアを押し付けると発生するので、少しテンションを抜きます。
やはり完全に治らないですね。
ウォームシャフトピンのシムを抜いてみましたが、ここも関係なかったので、パーツ類の不具合は無いと思いますが、ボディの中間ギア軸が少しずれているように思います。
ボディを交換してみることで改善するかもしれませんが、やってみないと分からないですね。
現状は若干クリアランスを設けてノイズを感じにくくしていますが、ベアリングをオイルチューンにしているので、感度が上がってしまってノイズが分かりやすくなっています・・・。
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