22ステラC5000XGのオーバーホール依頼です。
リピートでのご依頼です。以前も別のC5000XGのご依頼をいただきました。こちらの個体のほうが状態自体はよさそうです。
オーバーホール
ラインローラー自体は大丈夫でしたが、フッ素グリスに汚れが付着しています。
ブロックできていますね。
ローター、スプール、ハンドルを洗浄します。
アームカムのフィンも外して洗浄します。
ラインローラーはフッ素グリスで仕上げます。
しっかりと添付します。
ドラグワッシャーは少し黒くなっていましたが、へたりはそこまでございませんでした。
交換パーツなしです。
ボディ内部です。
ウォームシャフトのグリスは抜けていますが、ギア周りも汚れもなく、あまり使用感が感じられない印象ですが・・・。
洗浄します。
洗浄液の汚れです。
ベアリングを洗浄しました。
大きなノイズが出ているわけではないのですが、ベアリングの振れが出ている状態ですね。ボディ3点を高耐食ベアリングに交換します。
ドライブギアをグリスアップします。
ウォームシャフトにはOMEGAを添付します。
中間ギアはDG06を添付します。
ボディのねじにゆるみ止めがついていますが、過去にOHした22ステラではついていない個体がありました。
分解するときに緩んでいる個体もあったので、後発のステラはゆるみ止めを添付するようになったんでしょうか。
作業完了しました。
OHしてみてわかりましたが、ギアのコロ感が出ていました。
シムがキツ過ぎる(ドライブギア外シム0.20mmでした。)のかもしれませんが、ギア2点交換候補となります。
再調整(9/13)
ドライブギアのシム調整を行います。写真にするとよくわからないかもしれませんが、説明していきます。
もともと、0.10mmのシムが1枚、0.07mm(0.075mmかもしれませんが。)が2枚入っていました。
つまり0.24mmですね。
症状をまとめると、巻き重りもありギアのあたりが悪くシムがきつい。
シムを抜く作業です、0.07mm→0.05mmへ変更してテスト。まだきついフィーリングなので、0.10mmを2枚の0.20mmへ変更します。
もう少しですね。
0.07mmのシムを誤って2枚入れてしまったのかもしれないと思い、0.07mm分抜きます。
さすがに0.17mmだと緩すぎました。
最終的には、0.07mmのシムを抜いて、0.02mmを追加。
全体としては、0.05mm分減らした形となります。完全にギアのコロ感が消失したわけではありませんが、巻き重りが解消しました。
ありがとうございました。
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