リベルトピクシーPX68R KTFのご依頼をいただきました。

クラッチレバーが戻りません。
原因
フレームにある軸の遊びが大きくなっているので、クラッチレバーが戻る際にキックレバーがラチェットに当たらず、上下に逃げてしまい返り切らない状態です。

シムを入れてやります。

0.3mmのシムに0.3mmのシムを追加しました。この部分ですね。Eリングをセットして少しきついぐらいがずれないです。

だからと言って、きついすぎるとより変形してしまいますね。
ラチェットを交換してもいいのですが、この状態でテストしましたが、問題なさそうです。
オーバーホール
続いてオーバーホールです。

ばらしていきます。

そこまで汚れていないです。

若干淡水で使用した際のにおいがしますが、グリスもそこまで劣化していないです。

ベアリングをチェックします。

このプーラーだとでないとスプールエッジが危険ですね。
ハンドル軸のみ交換します。

ハンドル付け根のベアリングも交換した方がいいのですが、在庫が無い為手配中です。スプールベアリング左右は持ち込みでIXA製のセラミックベアリングに交換します。

グリッチオイルのランバイクオイルを添付。

ほぼ無音状態になりました。
あとは順に組んでいきます。

ドライブギアはDELTAを中心に少し粘度を下げる為にALPHAを追加します。
ウォームシャフトギアはBOREDのALPHAとTHETAで仕上げます。
THETAは非常に扱いやすいグリスで、粘度調整にもってこいです。
最後にハンドルノブですが、少し粘度があるオイルを添付。

グリッチオイルのロサです。
適度な粘性がノイズをうまくとってくれます。

作業完了しました。
ベアリングが届き次第仕上げます。
ベアリング&ラチェット交換(10/14)
ラチェットとベアリングが届きました。

交換します。

組みます。

ベアリングにはロサを添付します。

交換完了しました。

完了しました。
クラッチが問題なく駆動しますね。
ありがとうございました。
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