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修理依頼 20ヴァンフォード C3000SDH ローラークラッチがバラバラに。

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ローラークラッチがバラバラになって組めなくなったということでご依頼頂きました。

ドライブギアが外れない?

ローラークラッチはバネを1つ紛失しているそうなので、交換するだけなんですが不具合箇所が2点ございました。

まずはドライブギア。

外れないんですね。ベアリングにギア軸が噛んでいます。

少し軸のみを叩いて外します。

目視ではわかりづらいのですが、ハンドルの形状によってはジュラルミンを押し込んで広げてしまい、ギアとベアリングが引っ掛かってしまうことがあります。

研磨したスルスルと抜けるようにしました。

以下は今回の個体とは別の写真ですが、純正のハンドルだと軸をハンドルツバが覆ってつぶれない構造になっています。

ハンドル軸、ベアリング、ドライブギアの順で接続する訳ですが、ハンドル軸とベアリングは実は接触していないです。

ほんの僅かにクリアランスがあります。

社外製のハンドルだと軸がすっぱりと切れていて、ドライブギア軸のツラにそのまま圧着する形になるので、その部分が広がる訳です。

メインシャフトのゆがみ

組んでみたところ、スプールが上部で上がるポイントで巻き重りが出ていました。オーナー様に確認したところ、OH前の段階では違和感が無かったそうです。

どこかに負荷がかかったんでしょうか。

初めに疑ったのが、摺動子ガイドです。

これはゆがんでないんですよね。

ゆがんでいたのはメインシャフトです。

写真の撮り方が悪くてちょっとわかりづらいんですが。

摺動子ガイドとメインシャフトが平行ではないんですよね。

メインシャフト上部に行くにしたがって間隔が狭くなっている状態です。

少し広げるように曲げてみて、治るかどうかわからないので、オーナー様に了承を得て作業しました。

平行になったんでしょうか、なんとか無事治りました。

オーバーホール

問題が解消したので、オーバーホールしていきます。

ローラークラッチがバラバラですね。

ボディ内部の汚れです。

洗浄しました。

組みます。

上記の洗浄した写真と、以下の時点でメインシャフトはまだゆがんだ状態です。

この間にメインシャフトを修復。

新しいローラークラッチに交換です。

メインシャフトのゆがみは摺動子ガイドを遊ばせてみてスムーズに動くことを確認。

スプールが僅かに傾いているところから特定しました。

この写真でもわからないですね。

メインシャフトを修正して、組みなおしです。

無事治ったので、スプール、ローターを洗浄します。

まあまあ汚れていますね。

スプールとローターの汚れです。

ラインローラーはDG18を添付しました。

無事作業完了しました。

ローラークラッチのみ交換で元通りになったと思います。

ありがとうございました。

マグナムライトローターと軽量ボディにより、巻き出しの軽さと優れた操作性を実現。

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