去年にクラッチ玉抜き、メインベアリングのオイル使用カスタムの未使用を中古で購入されたそうです。
違和感があるとのことですが確かに中間ギアの鳴りが強いようです。
オーバーホール
順番にばらしていきます。
ハンドルノブのシム調整。
ダイワ製ですかね。1mm程度のシムを追加してプラブッシュ取り外します。
ハンドルキャップが緩いのでマステを貼ってずれないように固定します。
スプールの洗浄。
ローラークラッチの組み間違いがありましたが、違和感はないですね。
本体を固定するネジは、
へこみの対角に来るように組みます。
間違えてもそんなに影響はないですが、やはりセンター出しに影響があったりします。
ボディ内部ですが、原因は恐らく2点です。
ケミカルの問題
揮発性の高いオイルが使用されているようです。その為、ベアリングのザラツキが出ています。ボディ内部の樹脂への浸食は無いと思いますが、もしあればゆがんでいる可能性もあります。
ギアは問題なさそうです。
通常のリール用のケミカルではないので、
洗浄して入れ替えます。
メインシャフトに付着しているのが、オイルですね。
中間ギアが変形している可能性が高いです。
洗浄して組んでみてどうかと言うところですね。
ベアリング。
洗浄したところ、1点交換が必要です。
綺麗になりました。
シム調整ミス
ドライブギアのシムが少し多い為、ギアノイズにつながっています。
0.03mm??のシムが追加されているようなので、抜きました。そして、中間ギアは痩せているのか、クリアランスが大きいのでシムを追加します。
透明のシム(0.05mm)を抜いて、0.1mmのシムを追加。
交換、取り外したパーツです。
組み上げ
組みます。
ボアードグリスのLDGをウォームシャフトに添付して、スミスリールグリスはギアに添付します。
いったん組んでテスト。
ベアリングノイズが残っていますが、中間ギアのギア鳴りは低減しました。
最終仕上げにローターも洗浄して。
綺麗にして。
作業を終えました。
まとめ
16ストラディックCI4+をベースとした機種ですが、元々少しハンドルの遊びがあります。
加えてチャカ付きが出てしまいやすい機種ですし、ターゲットが掛かった状態だと中間ギアの鳴りが結構わかります。
巻き感自体は非常に軽くて扱いやすい個体なので、突き詰めて調整したら悪化してしまう可能性があるんですね。
17ソアレCi4+はシム調整は難しいですが、コンセプトがはっきりしておりよくできたリールだと思います。
ありがとうございました。
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