21アルテグラC2000SHGの改造個体のOH、チューニング依頼となります。

ハンドルガタが気になるということで、ご依頼頂きました。
オーバーホール
改造箇所
20ヴァンフォードのメインシャフト、スプール受け、ローターナット
19ストラディックのスプール
その他も多岐にわたります。
とりあえず順にばらしていきます。

DLC2BB化もオーダー頂きました。

ハンドルノブのシムを変更します。

0.05mm→0.03mmへ。
ドラグワッシャーもカーボンクロスワッシャーに変更されています。

ハイレスポンスドラグ化ですね。
22ステラのパーツでローターナットベアリング化されています。

スプール受けも変更済みです。

ハンドル、スプール、ローターは完了です。

続いてボディです。

ボディ側にシムが追加されています。

洗浄します。

完全ではないですが、ネジ山が一か所つぶれていますね。

まだ使えるので、このまま作業していきます。
中間ギアのシムを変更します。

0.1mmへ。

最終的には0.09mm
ウォームシャフト下は0.45mmでしたが、0.48mmへ変更します。

ピニオンギア下ですが、0.30mmですが、

0.35mmでいったん仕上げてみます。

グリスアップします。

シムを抜きます。

0.025mmですかね。
洗浄したベアリングを入れてみてわかりましたが、ザラツキがでてダメになっていました。恐らく少しきついか、注油したことでノイズが出ていると思います。
ピニオンギア下のシムを追加します。

0.39mmへ。
ドライブギアのシムを減らします。

0.21mm→0.20mmへ。
逆にクリアランスが大きくなってしまいました。回転自体はスムーズですが、ローターをつけるとゴロゴロとクロスギアが当たっているようなノイズがあります。
まずピニオンギアのシムを追加。
0.41mmで元々より0.11mm追加しています。

ドライブギアのシムを0.21mmに0.01mm追加します。

元々より0.015mm分減らしています。
ノイズの原因はここですね。

22ステラのローターナットブッシュですが、若干クリアランスが大きいんです。このズレがクロスギアに引っかかっているようなフィーリングなので、20ヴァンフォードのメインシャフトカラーとOリングを入れました。

ノイズは低減しました。ローター慣性が高いので、回転の軽さは限界がありますが、ローターのガタツキはだいぶ取れたと思います。
ピニオンギア下へほんの僅かにシムを追加してもよさそうですが、ハンドル側は入れない方がいいですね。
ありがとうございました。

コメント
コメント一覧 (2件)
この度はチューニングありがとうございました。
デジ巻き時のガタもなくなり、巻きも格段にスムーズになりました。
またこんど別なリールもお願いしたいと思います。
フィードバックありがとうございます。
カーボンドラグを搭載するなど、非常に個性のあるチューニングでした。
今後ともよろしくお願い致します。