23ヴァンキッシュ C3000SDHのスタートアップによるハイパフォーマンスチューンのご依頼です。
シムの入れ忘れ?
はじめ触ったときは違和感がなかったのですが、作業前にハンドルの遊びをチェックしているときに発覚しました。
ギアの状態は問題なさそうですが、少しゴロゴロとしていました。
メインシャフトにグリスが載っていないので、巻き重り感はないんですが。
ここのシムがないんですよね。
組み忘れでしょうかね。検品をすり抜けたんでしょうか。
ハイパフォーマンスチューン
とりあえず洗浄します。
新品なので汚れはないです。
ベアリングも洗浄して、ブッシュをベアリングに変更です。
ドライブギア左右をNEMEA、
ピニオンギア上下をLIGHT DUTYで仕上げます。
ウォームシャフト下をシム調整します。
0.40mm。
中間ギア上部のばねを抜いてシム調整。
個体差だと思いますが、軸がきつく抜けづらいです。
0.13mmですね。
ピニオンギア下のシム調整。
0.41mmですね。
ドライブギアは0.10mmのシムをいれてテストします。
BOREDのALPHAを添付します。
多ギア構造になったことで、グリスの添付量がシビアです。
中間ギアもつけすぎると抵抗感が出てしまいます。
ドライブギアは0.16mmがクリアランスがジャストです。
組んでみましたが、巻き重りがあります。
ボディ内部のケミカルを見直しました。
中間ギアとウォームシャフトには純正グリスDG06。
ドライブギアにはアブガルシアのリールグリスを使用。
まず、ピニオンギア下ですが、0.36mmで違和感が消失したのですが、若干ガタが出たので0.37mmで仕上げました。
ドライブギアも0.14mmまで落としました。
ローラークラッチはCHIMERA、メインシャフトはBALBOAを極薄で仕上げました。
シムが入っていないケースはほとんどありませんが、不具合が出ていなくてよかったです。
ありがとうございました。
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