いくつか気になったことがあったのでリリースされるリールについて簡単に解説していこうと思います。
あと勝手な妄想もすこし。
※画像はシマノHPより引用。
リリース傾向とまとめ
18ステラの技術をどんどん下位の機種に下ろしていっているんですが、総じて共通パーツ・金型の共用による合理化によって、コスト削減を図っているように感じます。
また、各所組み立てにかかる調整を出来る限り簡素化している(ウェーブワッシャの搭載等)ことで、品質の平準化と組み立て時間の圧縮(14ステラ→18ステラでおそらく作業工数も工夫されてますね。)に貢献できているように思います。
それぞれの機種のブランディングには、機能性の差異よりもデザイン・ラインナップしている番手による差別化、使用するパーツの素材の組み合わせを工夫することで、うまく構成していると感じます。
そして、18ステラとステラ以外の機種との構造の差はかなり大きくなっています。
20TPがその間を埋める機種となっていると個人的には思っているんですが、市場では19ヴァンキッシュ、20ヴァンフォードが大きく売り上げ貢献しているように感じます。(売上件数など見ている訳ではないので、完全に肌感です・・・。)
ここまで新たな機種が出そろってくると、21ステラが出てくるんじゃないかと思ってしまうのですが、ではいつリリースするんだろうということになりますよね。
21ツインパワーSW
ついに来ましたね。
前作の完成度が高かったのですが、今回もステラSWの技術が引き継がれています。下位機種のストラディックSWと比べるとかなりの差を感じる造りだと思います。
20TP⇔19ストラディックの違いより21TPSW⇔20ストラディックSWの違いの方が圧倒的に開きがあります。
現物は見てないですし、触っていないのですが、これは買いですね。
21アルテグラ
ここまで18ステラベースの系統を下げてきたのはびっくりでした。
17アルテグラから大きく変わった点として、従来のベールの形状がワンピースベールになっています。
見た目の進化がすごいんですよね。
ボディ内部は18ステラの構造をそのまま引き継いでいます。
正確には19ヴァンキッシュ以下はボディが一緒と言っても過言ではないです。(正確にはボディ形状が少し違います。)
ステラとの違いは、
・摺動子ガイドが2本(ステラ以外は1本)。
・フルメタルボディ(ステラ以外はハイブリットボディか樹脂製ボディ)
素材の差とデザインで価格を刻んでいる状態に突入しました。
外観からわかりませんが、スプール互換表を見る限り、スプール受けの構造が19ストラディックとは異なるだろうと推測します。(従来モデルと同じかもしれませんね。)
そして、下位機種のナスキーやサハラも21アルテグラをベースにロングストローク化することが予想されます。(ナスキー、サハラ、セドナのネーミングが変わり、再編される可能性もあります。)
21コンプレックスXR
これは単純に20ヴァンフォードの上位版ですね。
ALLCI4+素材です。
ヴァンフォードとの違いはハンドルがCI4+であることですね。
あとはドラグが2500番がラピッドファイヤードラグ、
C2000番がハイレスポンスドラグと特性に応じて変更されています。
※それぞれの違いがよくわかりませんが。
あと、C2500という番手が無くなっていますね。18ステラ以降2500番ボディに1000番ローター&スプールの規格に代わりましたが、ラインナップから消えました。
同一番手でヴァンフォードと悩んだら、CI4+ハンドルのこっちを買っておく方がベターです。
21ツインパワーXD
やっぱりハイブリッドボディでリリースされましたね。
アルミ+CI4+ボディ。
設計コンセプトは引き継いでいますので、ローターはマグナムライトローターですね。ノーマルの20TPとの差別化はうまくいっていると思う反面、完全に軽量化の波に乗っています。
そして、やはり前回のモデルと比較すると全くの別物になっていると思います。(触っていませんが・・・。)
スプールリングがステラSWと同一のバリアコートスプールリング搭載なので、パーツによっては強度面でのアドバンテージがあります。
21エクスセンス
フラグシップの刷新。
前モデルから20g以上軽量化。
マグナムライトローター搭載、マグネシウムボディと19ヴァンキッシュとほぼ同じ構成ですが、公式ページでは、19ヴァンキッシュより強度が上である表示があります。
個人的には素材構成等からほぼ19ヴァンキッシュと同じだと思いますが、実際のところはどうなんでしょうかね。
今後の展望について(個人的な予測)
最近18ステラの初期不良??の個体を触りましたが、メイドインジャパンとメイドインマレーシアの違いがどんどんなくなっているような気がします。
18ステラに関しては、日本製なのにこれでリリースしていいのかという個体が市場にあるのは事実のようで、パーツの製造公差による不具合かもしれませんが、不具合がある個体は徹底して回収、本体の交換してもらいたいですね。
企業としてかなりの財務体力がいることなので、どうしても回収して改善して欲しいというより、
また日本の平均賃金が伸び悩む中、東南アジアは賃金上昇率が高く、海外製でのメリットが損なわれつつある中、かなり考えて製品開発を行っているんだと思います。その為の合理化が進んで、ボディ統一化となったことが考えられます。(21アルテグラ以上は構造はほぼ一緒なので・・・。)
21年はフィッシングショーが軒並み開催できなかったので、今年の夏ごろに21ステラが100周年機種と出てくるのは飛躍しているかもしれませんが、考えられないことではないですね。
ただ遅くとも、来年には22ステラとして新たな技術を盛り込んで刷新されたリリースされるんでしょうね。ただ、どこをいじってくるのか、もはやいじるところが無いんじゃないかとも思う訳です。
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