最近購入したSLX70。

エントリーから中堅クラスのベイトリールですが、実際に使ってみた印象としては若干キャスト時のぶおーんとした音が出るものの、16メタニウムを初めて使用した時の印象を感じました。
各所を見たり、細かいポイントをチェックすると廉価リールであるのは否めないものの、このポテンシャルの高さをどこまで向上できるかカスタムしてみることに。
24SLXとは?
第3世代のSVSインフィニティブレーキ搭載の70番のベイトリール。

スプールもMGLスプールⅢ搭載しており、使用感が抜群です。
SLXのブルーを基調としたデザインは変わらず。

リール下部にスライドスイッチがあり、エスケープハッチを開けると。

サイドカバーが外れることなく、スプールが取り出せます。

32mm口径のスプール。
旧SLXMGLはスプール幅が23mmでしたが、24SLXは21mmと2mm狭くなったことで、比較的ライトなルアーのキャストも難なくこなすことができるバーサタイル性能を獲得しました。

またOリングによるサイレントチューン搭載となっており、がたつき感はあまり感じない仕様です。

ブレーキダイヤルは1~6までダイヤルも各ポイントでのセッティングではなく、シームレスにセッティングできるので細かい調整が可能となっています。

フレームベースもスコーピオン等で流用されてきたもののようです。見た目の印象は見慣れたボディなので、ちょっと真新しさはないです。
自重
とりあえず自重を計っておきます。

193.4g
スプール自重

13.67gです。
ベアリングカスタムのポイント
低価格帯のリールのベースアップのポイントとしてベアリング追加がありますが、24SLXの場合は2か所ベアリングを追加できます。
1つ目がハンドルノブ。

4BB追加可能です。
あとはここですね。

ウォームシャフト1点です。片受のみになっています。
いずれも740ZZのサイズです。

ハンドルノブは特にボディを開けない作業なので、比較的簡単に作業できると思います。
全バラシによるパーツ確認
全バラシを行いパーツをチェックしていきます。

メカニカルブレーキのベアリングですが、スプール受けのためのものです。

ドラグワッシャーはカーボンクロスワッシャーなので、かなり利きが良いです。

構造としてはピニオンギアの受けは1点のみなので、巻き心地に影響するポイントですね。

フレームはアルミ製なので、剛性感はあります。

ただ、使用時はサイドカバーは樹脂製のためかっちり感はそこまでないです。
クラッチ周りを分解。

コストと無駄を省いた設計。
ドライブギア軸ベアリングはシングルですね。

レベルワインドとサイドカバー。

レベルワインドは廉価版ですね。バスライズ等でも使用されているものと同じだと思います。
本体シートAという樹脂パーツを取り出すと。

クラッチヨークを受けるパーツが樹脂で受ける形状になっているのがわかるかと思います。

ALL分解完了です。

特に目新しい構造はないですが、気になる点もこれといって無い印象です。巻きが弱いポイントはピニオンギアがX-SHIPを搭載していないことに起因しますね。
次回はドラグサウンドチューン実装の内容をご紹介します。

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