先日22メタニウムシャローエディションを使用しておりましたが、ざらつきがさらに気になり、スプールベアリングのノイズも感じるようになりました。

前回のフルオーバーホールは以下のタイミングで約2年ほど前。

そのため、今回はフルオーバーホールによるチューニングとベアリング、ギア、摺動部分の金属皮膜を発生させるための特殊表面処理を行いました。
分解&洗浄
分解し、各ベアリングはシールドを除去します。

メカニカルキャップにデカールシールを貼ってます。

ピニオンギア左右のX-SHIPベアリングのざらつきがひどいですね。洗浄してどこまで修復できるか。

フレーム分解完了。

ウォームシャフトとレベルワインドパイプを分解。

レベルワインドパイプはヘッジホッグスタジオ製のものに変更しております。
ドライブギア軸ベアリングはざらつきは出ていなかったです。

THICKHEAVYとLIGHTDUTYの混合カスタムですが、耐久性は十分ですね。

ウォームシャフトギアも特に不具合なしです。
全バラシ完了です。

特殊表面処理施工
施工対象はギア、スプール軸、ハンドル軸、ベアリングです。

特殊添加材をなじませて、ヒートガンで加熱します。

表面被膜が形成されます。実際ベアリングチェッカーで回転させると非常にスムーズに回転することがわかります。
ベアリングオイル仕上げ
グリッチオイルケミカルで仕上げていきます。

スプールベアリングはハイスペックラインバイクオイルを添付。
X-SHIPベアリングはノイズが完全に取れないので、ミネベア製のステンレスベアリング、グリスのまま交換しました。

ウォームシャフトを確認すると左右に傷が出ています。

あまり違和感は感じないのですが、せっかくなので後日交換します。
ドライブギア軸はEVO-500を充填します。

こちらのオイルで仕上げるとヌルヌルに仕上がってきます。

ギアのグリスアップ
ウォームシャフトギアはプレミアムマテリアグリスをチョイス。

ドライブギアはタイプハードです。


仕上がりは?
軽い力でハンドルが回転するようになりました。摺動抵抗、回転抵抗が極力緩和された感じですね。

ベアリングのざらつきも修復効果があるので、新品に変えなくてもある程度違和感は解消しますが、完全に戻るわけではないです。そのため、消耗したベアリングは交換したほうがいいですし、定期的にベアリングの状態はチェックすべきですね。
表面処理とオイル仕上げの相性が良いので、感度、フィーリングとも軽く、滑らかに仕上がります。グリスでも体感はできると思いますが、効果を感じるためにはオイル仕上げがおすすめですね。
コメント