SF(スーパーフィネス)個体をST(センシティブチューン)化する記事です。

SF機はマグシールド搭載機とマグシールド非搭載機があります。
マグシールド非搭載機がST機種ですが、STのラインナップからパーツを取ればパーツ類を加工せずにポン付けしてマグシールドレス化が可能となります。
今回は24ルビアス SF2000SS-Pの個体をST化し、フルベアリング化するために行う作業もご紹介致します。
なお、前回記事にて、SFとSTについての考察記事を作成しましたので、こちらもご覧ください。

フルベアリング化(3BB追加)のポイント
先にフルベアリングのポイントを紹介していきますよ。そこらで紹介されつくされている内容ですが、ベアリングサイズも併せてチェックしてください。
スプール内部
スプール内部はメタルカラーが搭載されております。

これをシンプルに取り出して交換するだけ。
ピンを取るためにピンセットは必須ですね。
 ポチップ
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				先が曲がった精密ピンセットが1本あればある程度の作業がカバーできます。
細かい作業についてはマチ針等のほうが使いやすいので、ピンバイスに針をセッティングすれば使いやすいです。
 ポチップ
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				サイズは内径6mm、外径10mm、厚み3mmのサイズですね。
 ポチップ
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				ハンドルノブ
ハンドルノブですが、付け根がプラカラーが装着されております。

ここは簡単に交換が可能です。
ただし、固定ボルトが固いので注意が必要ですね。この番手は2.5mmの六角レンチで緩めることができます。
曲げワッシャーは0.05mmのシムを曲げているようですが、平シムへの変更は0.05mmだと少しがたつきがあります。

曲げワッシャーなしで0.15mmで、0.05mmの曲げワッシャーが入っている状態ですが、トータル0.31mm分の平シムでがたつきが取れました。

スプール受け
スプールメタルというパーツに取り付けられているスプールメタルカラー。こちらも交換可能です。

サイズのチョイスが難しいところ。

ブッシュのサイズに合わせると、内径7mm、外径11mm、厚み2.5mmです。

しかし、サイズ感としては厚み3.0mmがちょうどよいんです。

個人的には厚み3.0mmでいいんじゃないかと思っております。
 ポチップ
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				ST化のためのパーツをチェックする前に・・・
ST化のためのパーツをチェックしていきますが、とりあえずリール上部の分解とチューニングを行っていきます。
スプール受けは開放型でなければそのまま、ローターナットベアリングが解放型なので洗浄してオイル仕上げがおすすめ。

ラインローラーベアリングも解放型なので、こちらも洗浄してオイル仕上げに。

ローターを分解する必要はないですが、分解するとこんな感じ。

ラインローラーの分解だけだとT-6のトルクスレンチがあればOKです。
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				ローター一式を完全分解するにはT5が必要ですので、ご注意ください。
 ポチップ
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				使用するオイルは強度と番手に合わせて選択してください。

基本的には今回の番手であれば、スタンダードの仕上がりだとNEMEA、高回転だとBALBOAが良いと思います。

ローターナットベアリングはBALBOAが良いですね。
ST化のための対象パーツをチェック
では本題のマグシールド分解です。この作業はメーカーのメンテナンスを受けられなくなるリスクがございます。そのためリスクを理解の上で参考にしてください。
交換対象パーツと用意したパーツです。

取り外す対象パーツ(24ルビアス SF2000SS-P)
以下3点が交換対象パーツです。修理対応専用はSLPへ送付して交換する必要があるパーツのため、逆のカスタム(ST機にマグシールドを搭載する場合)はできません。
- 63番 ローターガードカラー 6M372802 220円
- 64番 シールドキャップ 6M607701 880円 修理対応専用
- 66番 マグシールドプレート 6M238201 2,310円 修理対応専用
取り付けるパーツ(24ルビアス STSF2000SS-P)
以下3点に入れ替えます。
- 63番 ローターガードカラー 6M714101 660円
- 64番 シールドキャップ 6M719801 880円
- 66番 シールドカラー 6M719701 1,320円
修理対応専用パーツがないので、釣具屋さんでパーツのみの手配可能です。
ST化のための重要作業・・・マグシールドパーツを分解と交換
構造がわかっていない初見の状態だと、マグシールドキャップの取り外し方がわからないと思います。

これは単にねじ込み式です。
ロッドベルトなどで回すと緩めることができます。
右側が純正のシールドキャップというパーツ、左側が交換するシールドキャップ。

これが肝のパーツで、右側が純正のマグシールドプレートというパーツで磁石が搭載されています。

これを取り外すとマグシールドレス化可能ですが、不可逆的な改造となります。
かぶせるローターガードカラーは形状がかなり違います。右側が純正のシールドカラー、左側が交換するシールドカラー。

純正はステンレスでセンシティブチューンのカラーはアルミのようですね。
このようにかぶせます。

注意点
Oリングがありますので、移植するのを忘れずに。

いずれも同じ番号で、同じ部品コードです。
65番 シールドキャップOリング 6M379902 110円
最終仕上げと使用感について
あとはキャップをねじ込んでカラーをかぶせるだけ。

マグシールドレスとなり、マグオイルの補充は不要なのでくみ上げも問題なく行えます。

今回のカスタムで交換したパーツ類です。

改造によりかなり軽いフィーリングに仕上がります。
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				ただ、SF機はボディが小さいことでギアも小径ため巻きのざらつきが目立ちますね。この点についてはSF機よりLT機のほうがフィーリングが良く仕上がる個体が多く感じます。
実釣ではあまり気にならないざらつきではあるんですが、ヌメっとしたフィーリングが好みの方はLT機をベースとしたのほうが良いかもしれませんね。
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