08ツインパワー4000Sのオーバーホール依頼です。
17TPXDと一緒にご依頼頂きました。ローターに隙間があるのが気になるそうです。
その他は不具合はないとのこと。
オーバーホール
ローターのここですね。
まずは洗浄します。
汚れています。
これだけ隙間が空いているので、修復は難しいかもしれません。
アームカムもすり減ってますし、ローター側の軸がやせてしまっています。ローター、アームカムの交換が必要ですが、パーツがないんですよね。
かさ増ししてみます。
多少埋まりましたが。
またシムを追加しました。
ベールを返した状態です。
多少ましになったとは思いますが、やはり隙間は無くならないですね。
ハンドルノブのベアイング交換とシム調整を行います。
0.10mmのシムを抜き、0.20mmと0.05mmのシムを追加しました。
ラインローラーはBSLRとHYDRAを添付しました。
BORED METHOD史上最高スペックなオイルとして、使い易い中粘度へ変化させたマルチパーパスとして、用途を選ばず使用可能な性能は全体の約半分を食品機械基準をクリアしたポリアルファオレフィン合成油とし、
残りの約半分は複数の特殊添加剤を高配合した最高性能のオイルとなります。
HYDRAはフィッシングユーザー向けで定番製品のGOLYATと、BOREDのマスターピースとも言えるBSLR両者の特性をハイブリッドした、超低粘度なメンテナンス向けマルチパーパスオイルとして主にフィッシングユーザーをターゲットとした製品となります。
続いてボディ内部です。
ギアは消耗していますが、巻き感はそこまで違和感がありません。
洗浄します。
ボディ内部の汚れはそこまでないですね。グリスが若干少ない印象でしたので、OHのタイミングが良かったと思います。
ギアの軸外れています。
ベアリングもダメになっていますね。
メタルロックで固定します。
チタン、ステンレス、アルミニウム、鉄、銅、真鍮、亜鉛メッキ鋼などの金属、炭素繊維(CFRP)によく接着します。
ベアリングは2点交換します。
ドライブギアのベアリングは高耐食ベアリングに交換です。
ドライブギアにはBOREDのSIGMA、DELTAを添付します。
全天候高粘度セミシンセティックグリスとして、ALPHAよりもワンランク、THETAよりもツーランク粘度をアップさせ、グリスの粘度を示すちょう度は2号となり、汎用では高粘度なグリスとなります。
DELTAをベースにハーフランク粘度を上げた最も高粘度なグリス。METHODウレア系グリス中で最も高い粘着性と減摩性。他のMETHODウレア系グリスとの混合で粘着性を付加
作業完了しました。
ベアリングの交換と軸を固定し感度が上がったので、ギアノイズを感じますが、巻き心地は良くなりました。
クリアランスが僅かにありますが、詰めるとよりギア消耗を速めるので、現状での使用が良いと思います。
ありがとうございました。
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