18ステラC3000XGのオーバーホール依頼です。
ハイパフォーマンスチューンですね。外観がきれいですが使用感が結構ありました。耐久性重視のグリス仕上に致します。
オーバーホール
スプールに塩が残っているのでラインを外します。
ラインローラーはうまく防錆出来ているようです。
ラインのくずが付着しています。
ラインローラーは汚れをふき取るのみ、その他ばらして洗浄します。
Sシステムが装着されていましたが、リテーナーに干渉していました。
純正のスプール受けに戻します。
ラインローラーも若干シムが異なりました。
純正パーツに戻します。
ハンドルノブですが、インナーカラーを抜いて調整します。
0.05mmですね。
なお、ベアリングにシャーシャー音が出ていたので、汎用性のものに交換しました。
インナーカラーが少し大きいので、つけないほうが違和感がなく、ベアリングに負荷がかからないので長持ちすると思います。
着ける場合はわずかに削る方がよさそうです。
スプールも洗浄し、ラインも汚れを取っておきました。
スペアスプールも洗浄、
グリスアップします。
続いてボディ内部です。
ギアのコロコロ感が出ています。
グリスが若干多めです。
メインシャフトから注油すると、最終的にはここにグリスがたまります。
ウォームシャフトやピニオンギア回りのグリスを集めてしまう状態ですね。
注油しない方がいいのではないんですが、定期的にOHしないと内部のパーツ劣化が早くなります。
洗浄します。
汚れはそこまででもないんですが。
ベアリングが全体的に消耗、違和感が出ています。
このまま組んでもある程度で仕上がるのですが、ハイパフォーマンスチューンなので高耐食へアリングに交換します。
中間ギアのシム調整、0.10mm。
ウォームシャフト下は0.33mm。
ピニオンギア下ですが、0.43mm。
元々ベアリングのツラ合わせに0.03mmのシムが入っています。
一度組みましたが、わずかにきついようなので、0.42mmで。
中間ギアとウォームシャフトはBOREDのOMEGAを添付します。
ある程度の粘性があります。使用していくと若干緩んできますが、巻き重り感が出ないように添付。
ドライブギアはアブのリールグリスを添付。
ドライブギアですが、かなりきつめだと思います。
0.23mmですが、0.03mmのシムを抜きます。
一度組みましたが、コロ感が取れず。ギア鳴りはなくなじんでいるのですが、わずかにコロコロと感じます。
ギア交換します。
2点交換しましたが。
軋みがあります。
中間ギア大も交換し、シムを再調整します。
0.08mm。
ドライブギアのシムを再度見直します。
0.22mmで組みましたが、やはりきついんですよね。ハンドルのガタを気にしてシムを詰めるとドライブギアが消耗してしまう状態です。
現在が恐らくその状態ですね。
最終的には0.21mmで仕上げました。
ザラツキの観点からすると、わずかにきつめですが、適正なバックラッシュの範囲だと思います。
早巻きだとひゅんひゅんとギア鳴りがありますが、コロ感は解消しました。ギア馴染みする迄若干固い印象だと思います。
多少コロコロを気にしないのでしたら、ギア交換はまだしなくてもいいと思います。
ギアは交換なしで作業完了となりました。
ありがとうございました。
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