10ステラ4000XGのオーバーホール依頼です。
購入後初めてのOHということです。状態はメカノイズがありますね。ギアゴロ感も出ています。
オーバーホール
ラインローラーが固着しています。
錆が出ていますね。
洗浄します。
ラインローラーベアリングを交換。
スプール・ハンドルは特に問題なかったです。
ハンドルノブのオイルはBOREDのHYDRA
HYDRAはフィッシングユーザー向けで定番製品のGOLYATと、BOREDのマスターピースとも言えるBSLR両者の特性をハイブリッドした、超低粘度なメンテナンス向けマルチパーパスオイルとして主にフィッシングユーザーをターゲットとした製品となります。
とBSLRを混合したものを添付しています。
BORED METHOD史上最高スペックなオイルとして、使い易い中粘度へ変化させたマルチパーパスとして、用途を選ばず使用可能な性能は全体の約半分を食品機械基準をクリアしたポリアルファオレフィン合成油とし、
残りの約半分は複数の特殊添加剤を高配合した最高性能のオイルとなります。
続いてボディ内部です。
グリスがかなり少ないですね。
ウォームシャフトは顕著です。
巻きが軽いんですが、グリスが抜けているので、軽くなっている状態です。その為メカノイズが出てしまう。
洗浄します。
汚れはあります。グリスが抜けても汚れは残りますね。
ベアリングですが、ダメージが出ている2点を交換。
メインシャフトと摺動子の固定ボルトが緩んでいたので、ネジ止めで固定します。
なお、この写真はネジ止めを塗るために緩めているので、ここまで緩んでいた訳じゃないですよ。
ドライブギアにBOREDのDELTAを添付。
全天候高粘度セミシンセティックグリスとして、ALPHAよりもワンランク、THETAよりもツーランク粘度をアップさせ、グリスの粘度を示すちょう度は2号となり、汎用では高粘度なグリスとなります。
ウォームシャフトはOMEGAを添付しました。
全天候超低粘度セミシンセティックグリス。THETAよりもハーフランク粘度をダウンさせ、グリスの粘度を示すちょう度は0号-とした超低粘度なグリスとなります。
若干ドライブギアのグリスを再調整。OMEGAを少し追加しています。ローラークラッチ部はCHIMERAを添付しました。
CHIMERAはミルスペック(アメリカ軍が必要とする様々な物資の調達に使われる規格)を上回る長寿命低揮発の油膜を維持、ヌル付きやベト付きなどの粘弾性を極力排除しサッパリとした質感のオイルとなっています。
作業完了しました。
チャカつくノイズは取れましたが、ギアのザラツキは取れないですね。乾いたフィーリングからしっとりとしたフィーリングになりました。
ありがとうございました。
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